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続・落合論文
 陸軍の裏側を見た吉薗周蔵の手記(4)
 ・・元帥・上原勇作とは何者か
  
 3)川上操六と野津道貫の強力な引きで参謀本部に
 
  
 上原少佐は、明治25年8月25日付で、工兵第五大隊長を罷め、参謀本部副官に補せられ、9月9日付で陸大教官兼任となる。
 この人事は参謀次長・川上操六中将の推薦であった。川上は当時46歳、参謀総長・有栖川宮親王を補佐して参謀本部を改革し、従来の組織を一変して、天下の英才を幕下に集めた。
 参謀本部が軍機の中枢機関となったのは、ひとえに川上の力によるも
のと言われている。

 川上と上原の関係について『元帥上原勇作伝』は「上原が仏国より帰国するや、たちまち士官学校の教官となったのも、臨時砲台事務官となったのも、士官学校兼務となったのも、小沢中将の随員となって欧州各国の海防事務を視察したるも、工兵第五大隊長として、広島師団の隊付となって実地の軍務に従事したるも、みな川上将軍の力に有らざるものはなかった」と記す。

野津と川上による上原の引き立ては、辺りを憚らぬものであった。

 その川上は、戊辰戦争の際、京の薩摩藩邸で周蔵の祖母ギンヅルと親しくなり、後には男女関係もあったらしい。川上が一貫して上原を引き立ててきたのは、本人の才能からして当然ではあるが、ギンヅルからの依頼もあったはずである。
 
 参謀本部副官として、軍務に携わった上原少佐は、明治26年7月22日付で、ベトナム及びタイの視察を命ぜられた。
 これより先フランスとタイの間に、メコン河左岸の領有問題を生じていた。フランスは、インドシナを領有して以来、メコン河を遡って南支方面に対する通商路とすることを図ったが、メコン河は急流のために船便が難しかったので、方向転換してタイ国境に侵入した。
 そのため、タイ・フランス間に軍事衝突が頻発し、遂に交戦を見るに至った。

 イギリスは明治13年以来ビルマを併呑し、マレー半島の南半部を占有していた。イギリスは南西北から、フランスは東北からタイを蚕食したから、英仏関係は、タイを挟んで緊張することになる。

 その結果次第によっては日清両国の利害にも関係するので、川上参謀次長は、南支方面の形勢を探索するため、上原少佐と山田良円中尉を派遣したのである。
 7月26日に東京を出発した両名は、11月12日に帰国する。
 往復およそ180日(ママ?)、その間に90日をフィリピンで過ごしているのは、理由があるのだろう。
 後に上原はこの視察を回顧して、ベトナムの港湾は昔は開放しており、日本人が多数この地に植民し、江戸幕府が鎖国するまで継続していた。日本人町も日本家屋も存在し、日本人墓地も発見された、と語っている。(『元帥上原勇作伝』)


 日清間に戦雲が立ち込める。 
 明治27(1994は-1894のミス)年6月1日、参謀本部内に大本営が設置され、5日付で野津道貫中将率いる第五師団に動員令が下り、師団の一部が混成旅団に組み入れられた。同7日付で、参謀本部副官・上原勇作少佐は、在朝鮮国日本公使館付心得を以てソウル(漢城)に派遣され、福島安正中佐と共に特別任務を帯びて軍事外交の折衝に当たる。

 6月8日には清国兵が牙山に上陸し、日本軍も遅れじと仁川に上陸する。7月12日には第五師団残部にも動員令が出される。
7月23日、京城事変が起きる。朝鮮の宮殿に入ろうとした大島公使が韓兵に阻まれて、軍事衝突したのである。上原少佐は、28日に成歓で、29日には牙山で清国軍との戦闘に参加し、参謀の任務に服した。

 成歓、牙山の戦闘で、日本軍は清国軍に大勝する。このことが、事大主義を本領として大国・清国の顔色を窺っているばかりの朝鮮政府に大きな衝撃を与えた。
 この戦闘は局地戦にすぎなかったが、その物質的・精神的成果は絶大なものがあったのである。

 8月1日、日本は清国に対して宣戦を布告し、日清戦争がここに勃発したが、9月16日には早くも京城が陥落し、戦争の舞台は満洲平原に移る。

       (4)-了        
  

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