カウンター 読書日記 ●石巻往還後の雑感  2011.4.3~4
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●石巻往還後の雑感  2011.4.3~4
 
   最近の三冊
          ★最近の三冊。『持丸長者』だけは再読。

 
    

 今日は治療中途だった歯科へやっと行ける。

 夕方からは、いまだ閖上で行方不明のままの家族二人を尋ね続けている

 高校の同窓生宅(現在独居)へ向かう。

 ********

 以下は、思い浮かぶままに記したもの。

 
 ●石巻往還後の雑感  2011.4.3~4 

 
 以前、「競馬放浪日録」に書いたものとダブルところもある。

 ・・・ 

  ■『四日市・死の海と闘う』 中の三菱油化担当課長の姿。

(『四日市・死の海と闘う』田尻宗昭著 岩波書店 1972年 より。
 著者の田尻宗昭(1928-1990)は、海上保安庁の職員だった。
 本書は、その田尻が<公害Gメン>の草分けとしての地位を確立した1968(昭和43)年7月から1971(昭和46)年7月までの3年間の活動を自らでつづったものである。
 当時の田尻の肩書きは四日市海上保安部警備救難課長。全共闘世代はオンタイムで読んだはずである。?)


 ●奇妙な経験

 この事件の取調べ中、私は非常に奇妙なことを経験しました。というのは、担当の課長が「私は2代も前から三菱に働かせてもらっているのに、会社に対して何と申し訳ないことをしてしまった。会社のカンバンにドロをぬった」と涙を流さんばかりで、ただただ「会社にすまない」の一点ばりです。食事もできないほどやつれちまって、その家族が自殺を心配するほどになったのです。そうして、なにを思ったのか、本人は礼服を着て取調べに出むいてくるんです。港を汚濁したことではなく、会社のメンツを傷つけたことばかりに心をくだいている。私は企業というものが、人間をそこまで洗脳しているかと思って、なにか不気味な感じがしました。それで2、3日取調べを延期したくらいです。

 ●企業への忠誠心

 話が少々それるかも知れませんが、いったいこういう「忠誠心」はどんなふうにして生まれてくるものか-。
私たちがコンビナートの現場を回っていて、たとえば「ものすごく臭いな」というと、末端の係員ですら「いや、ぜんぜん臭くありませんよ。あなた、鼻がおかしいんじゃないですか」と、こういうんです。たとえ「ええ、臭いですね」といっても、私たちに大気汚染の取締りをする権限はないんだし、またそんな用事できているんじゃないんだから、臭いものは臭いといってもいいはずなんです。つい先刻まで、お互いの立場を離れて雑談していても、いったん話がこの種のことに及ぶと、ピタっと口を閉ざしてしまう。私はこんなときコンビナートというものの威力をまざまざと感じた。

 ●「批判」から「順応」へ

 また、たとえば学生時代にはかなり活発だったような人が、卒業してコンビナートに就職する。ともかく最初は海上保安部にやって来ても、かなり自由に話をするわけです。そして、ある程度会社に対して自主的な姿勢をもっていて「自分は、公害問題の激しいところへ来だのだから、たとえうちの会社であっても、ひとつ公平に見て、是々非々で正しい批判をもちたいし、公害の勉強もしてみたい」というのです。私たちも企業人らしくないので、人間的に親近感をもって話をするんですが、こういう人も急速に変貌していってしまう。

 なぜ、そんなことになるか。きくところでは、若い人が独身寮なんかに入っていて、公害のコの字でも口にすると、必ずそれが会社に通報される。エ場のなかは日刊紙も持ち込み禁止だ。また、一定の見習い期間の間に、いわゆる現揚のコースか、エリート・コースかが、はっきり決まっちゃう。その間に遅刻を3回すれば始末書だとか、1回で減点、上司に口答えすれば減点、あるいは公害問題を口に出せば要注意だといったふうに、詳細な勤務評定がおこなわれる。評定の結果によっては当然ボーナスもガタっと違ってくる。また企業はその地域からえりすぐった、美人の女子職員を採用しています。この女子職員たちが、すべてそういう目で新入男子職員を見ていて、現場へ回されるような男は、あまり相手にしない。エリート・コースにのって、いい相手と結婚するためには、やはり男子職員たるもの、公害のことなど口にせず、上司に口答えせず、要するに批判的な態度を極力身につけないようにしなければ、たちまちにして人からとり残されてしまうというわけです。

 ●徹底した身分差別

 だいたいコンビナートの社宅というのがたいへん象徴的です。たいてい公害のない郊外にあって、部長社宅、課長社宅、係長と、身分によって出来がまるでちがう。
 部長社宅なんかになると、広大な芝生に囲まれた、もうお菓子みたいにきれいな家で、松風がサヤサヤと鳴るようなところに建っている。草刈り人が会社から派遣されてくる。課長の社宅はこれより若干落ちる程度、係長社宅になると、これはガタ落ちだ。

 しかも、ボーナスなんかは身分によって倍々くらいあがってゆく。たとえば係員で20万なら、係長が40万、課長が80万・・・というぐあいに、格差が実にはっきりしたものです。身分上の差があらゆる生活の便宜と権益につながっていますから、課長以上のクラスになれば、接待費でも厖大な予算が割り当てられるし、コンビナート所有のゴルフ場で幹部はゴルフおかまいなしという具合。地域の中で、それこそ最高級の生活ができる。同じ社宅でも、身分によって奥さんの買い物のマーケットまで違う。いや、子どもの遊び場まで違うのです。こういう状態のなかで、若い人たちもいつの間にか、会社の方針にきわめて忠実な人間に変質していって、間もなく私たちから遠ざかってしまう。実際、何度もこんなことかありました。

 ●工場排水の総点検

 話をもとにもどしましょう。さきほどの「赤い水」事件があってから、その教訓として、私たちは日夜堂々と排出されている工揚排水そのものに、もっと目を向け、捜査もあらゆる証拠を固め、生産工程からきっちりおさえていかなければならない、ということをさらに痛感したのです。いずれにしてまず、工場排水として、どんなものが出ているのかを調べなきゃならん、というわけで、昭和44年7月の末から全職員をあらゆる排水口あるいはクリークに派遣して、徹底的に点検させました。・・・以下略。


 三菱油化については、↓
 http://www.m-kagaku.co.jp/index.htm
 http://www.m-kagaku.co.jp/aboutmcc/en.html

 **********

 いまも、この三菱油化の担当課長の亡霊が浮遊し続けていて、

 相も変わらず、多くの死者・負傷者・病者や大量避難民という犠牲者を産み出している。

 **********

 これほどの「社畜」を飼い馴らし続ける岩崎一族=土佐藩=三菱グループを観てみる。

 床屋の髭剃りの剃刀にも「暗殺」の恐怖を感じる諜報者・岩崎弥太郎から始めないといけない。

 
 続く。

    


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