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●『ユダヤ人の起源』
 
 以前の⇒★寛容の文化も参照してください。

 以下、少しずつ紹介していきます。

 ************* 

 
 ●ユダヤ人の起源

 ■第四章 沈黙の地―失われた(ユダヤの)時を求めて 

 
 ★フェニキア人とベルベル人―謎の女王カーヒナ 

 
 ・・・前略・・・イスラム教徒軍の最高司令官で、イベリア半島最初のイスラム教徒総督となったターリク・ブン・ジヤード(彼のアラビア語名からジブラルタルの名前がつけられた)は、ディーフヤー・アル=カーヒナの部族であるニフーサ出身のベルベル人だった。彼は七〇〇〇人の兵を率いてスペインに到着したが、地元民からの新兵を加え、その数はじきに二万五〇〇〇人にふくれあがった。「彼らの中には多数のユダヤ人もいた」とディヌールは述べている。彼の主張を補強するためスペインの研究者を参照したとき、このシオニストの歴史学者は、研究者のなかに、「アラブ人によるスペイン征服に参加したすべてのベルベル人が『改宗ユダヤ教徒』だったと考えている」者がいることを、明らかな当惑とともに認めている。

 スペイン征服がそもそもの最初から、イスラム教徒のベルベル人とユダヤ教徒のベルベル人との共同作戦として構想されたと主張するとしたら、もちろん誇張にすぎるだろう。しかし、イベリア半島における両宗教間の実り多い協力関係が、侵入の開始とともに飛躍的な発展をとげたこと、しかも、そのなかで優位に立ったユダヤ教徒が、彼らの共同体の実質的な拡大を利する新たな道を切りひらいたことは理解できる。しかしながら、以前からのユダヤ教徒に異教徒やキリスト教徒を改宗させる可能性があったのは、アラブ人の侵入の初期の段階に限られた。この時期は、キリスト教の覇権が退行過程にあったし、イスラムヘの集団改宗がまだはじまっていなかったからである。九世紀以降、ユダヤ教徒の活動の余地は限定されたが、ユダヤ教への改宗の動きが完全に消滅したわけではなかった。

 イベリア半島におけるイスラムヘの改宗の動きは、だからといって、南欧全域からの、ましてや北アフリカ沿岸部からのユダヤ教徒の引きつづく流入に終止符を打ちはしなかった。スペインのユダヤ人に関する重要な著作のなかで、イツハック・ベーアは、早くもその時期から、賛嘆の念をこめて次のように書き留めていた。「アラブ人のスペインは、まるでユダヤ人にとっての避難所に変わってしまったかのようだ」。このようにして、ユダヤ人共同体は人口数の観点から、繁栄をとげることができたのだったが、それは、一つには地元民の改宗のおかげであり、もう一つには征服者や移民の波がつづいたおかげでもあった。共同体と、アル・アンダルス王国を覆っていたアラブ人の寛容政策とのあいだでつくられた、他に例を見ない共生の枠組みのなかで、ユダヤ人共同体は文化的に花開いたのであった。イスラム教の環境のなかでのこのようなユダヤ人の生活は、硬直化しつつあった中世の一神教世界のなかでも、「多宗教社会」が存在し得ることを証明したものである。まさに中世のこの時期においては、信仰の違いを理由として、「他者」を侮辱し、時には他者を迫害する傾向までが感じられはじめていたのだった。ところが、これと時を同じくして、ヨーロッパのもう一方の端で、いっさいの宗数的狂信から解放された―この特性こそ、そのブランド・イメージだった―別の帝国が興隆しつつあった。 

 **************

 
 ★ユダヤ教徒のカガンか? 奇妙な帝国が東方に興った。
 へ続く。 
 
 

  カガノヴィッチとスターリン ←カガノヴィッチとスターリン。


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