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続・落合論文
  吉薗周蔵の手記(3)ー2)

 薄幸の秀才・加藤邑と「綿子」の少女
 

  
それ(五高生たちが数学の師と仰ぐ人物)は、加藤邑という青年で、熊本市出水の名家に生まれた秀才である。
 東京帝大医学部教授・呉秀三の弟子となり、東京(または京都?)の精神病院で助手をしていた時、不幸にもハンセン病を発病したので、郷里に帰り逼塞していた。
 
 後の大正3年、18歳で陸相・上原勇作にお目通りした周蔵は、上原から48歳に見えると言われた。老けて見えるというより、日本人離れした彫りの深い顔立ちであった。
 五高生たちも周蔵を自分たちよりずっと年長と見ていたが、加藤は一目見るなり周蔵の年齢を当てて、皆を驚かした。
 これが、二人の出会いとなり、以後の周蔵は加藤に私淑する。
 智謀と深慮に恵まれた加藤は精神医学と漢方薬学および民族学の知識によって、周蔵の一生に大きな影響を与えることとなる。

 周蔵の失敗談を聞いた加藤は、即座に市立熊本医専を受けるよう勧めた。学歴不要、予備試験を通れば入試が受けられるという。熊本医専
 に、首尾よく合格した周蔵は、一年も通わないうちに、親戚の旅館
に遊びに来ていた一少女と知り合う。
 時に明治42年とすれば、15歳である。
 周蔵より年上に見えた少女は、下宿屋に推し掛けて周蔵を誘う。早熟の少女は妊娠したと偽り、所帯を持とうと周蔵に迫った。
 医学生でありながら、生理学をよく知らなかった周蔵は、子供が子供を産むという事態に驚愕し、少女を下宿に置き去りにしたまま下宿屋を逃げ出し、ついでに医専も辞めてしまった。

 熊本まで後始末をしに行った林次郎に、件の少女は「あれは綿子だった」と告げた。
 後に、その意味を尋ねた周蔵を、ギンヅルは「綿子も知らんのに、女に近づくな」と叱った。

 <綿子>とは、真綿を腹に巻いて妊娠したかに装う偽計で、遊郭が金満家から大金を巻き上げるための詐術だが、古来宮中や大奥などでも、政治的に利用されたらしい。
 吉薗家の家族は、本人を詰問した結果、少女と周蔵との間が単なる子供の悪戯に過ぎぬと分かり、一同腹を抱えて笑い転げたという。

 *「綿子の少女」は後、大正・女性解放運動家になり、婦人雑誌のカバーにも出ていた。これについては、別条で。

 

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旅館 熊本市

旅館☆熊本市で見つけた、いい旅館! !いつも、このブログを読んでいただきありがとうございます。大変ご好評のこの旅館日記ブログ。今まで、あんな旅館、こんな旅館を紹介してきました。今日紹介する旅館お奨めは、熊本リバーサイドホテルです--------------------------- 熊本☆旅館で見つけた旅館日記【2007/08/11 08:55】



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