カウンター 読書日記 ●『米軍のグアム統合計画』ー3
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●『米軍のグアム統合計画』ー3
 
 ●『米軍のグアム統合計画』  

 
 ■Ⅴ章 グアム住民はどう見ているか

 略・・・

 ★「植民地」グアムの訴え (p144~147)

 
 グアム住民の不満の背景には、第TI章で述べたグアムの政治的地位にある。一九五〇年に米連邦議会が定めたオーガニック法(グアムの憲法)により、グアム住民はアメリカ国民となったが、大統領を選ぶ投票権はなく、米下院に送る代表に議決権はない。つまり、グアム住民はアメリカ人でありながら、国政での発言権を認められていない。基地建設計画も、遠く離れたアメリカ政府が一方的に決定したもので、グアム住民には自分たちの声を反映させる機会は与えられなかった。グアムは、国連では、世界に残っている一六の非自治領(NSGT)、すなわち植民地と位置づけられている。

 二〇〇七年六月二〇日に国連の「脱植民地化二四か国特別委員会」で、ホープーアントノネットークリストバルを代表とするグアムのチャモロ住民が、米国の軍事基地拡張が進ごグアムの「植民地的地位」と住民の「民族自決権」にもっと関心を払うよう、国際社会こ呼びかけた。

 クリストバル女史によれば、「グアムの植民地化は、住民の心に影響を与えてきた。グアムのチャモロ人は、さまざまな肉体的・精神的健康問題と法的問題を体験している。人々は、矯正施設、保護観察リスト、精神病施設での割合が高く、家庭内暴力、薬物乱用、ティーンエージャー自殺、学校落ちこぼれ、その他の社会的問題の比率も高い」。カリフォルニア大学ロサンゼルス校アジアーアメリカ学部のキースーカマチョ助教授は、「米国も国連も、グアムのチャモロ人を民族自決に向けて準備する努力を怠ってきた」と指摘した上で、米国の対グアム政策の歴史を「無関心、無知、人種差別主義、単独行動主義」と形容した。 これにチャモロ人の祖先の土地や文化への強い愛着心を考え合わせると、今後の米国政府の行動次第では、こうした不満はグアム植民地解放運動に発展しないとも限らない。

 
 ★米軍による事件・事故への心配 

 
 すでに空軍と海軍が大きな基地を構えるグアムに海兵隊基地が加われば、事故や事件も増えるだろう。二〇〇五年一月八日には、グアムのアプラ港を母港とする攻撃型潜水艦サンフランシスコがグアム近くの海底の山に衝突して、乗組員一人が死亡、二四人が負傷した。

 二〇〇八年二月二三日には、アンダーセン空軍基地を離陸したばかりのB2ステルス爆撃機が基地内で墜落した(二人のパイロットは緊急脱出して助かった)。米空軍がもつ全二十一機のB2ステルス爆撃機はミズーリ州のホワイトマン空軍基地をホームベースにしているが、アンダーセン空軍基地にローテーションで飛来して、四か月の飛行訓練を行うことがある。事故機も、他のB2やB2ステルス爆撃機と訓練を終えて、ホワイトマン空軍基地に帰る寸前だった。

 また同年七月二一日には、アンダーセン空軍基地を飛び立ったB52爆撃機がアプラ港の北西海上で墜落、搭乗員六人全員が死亡した。原囚は水平尾翼の不調と思われるという。 米兵による犯罪に関する報道は少ないが、米軍準機関紙『星条旗』(二〇〇六年四月一七日)によると、アンダーセン空軍基地で性的暴行や家庭内暴力などの飲酒事件が相次いだため、同基地の第三六航空団、第七四航空機動中隊、海軍ヘリコプター海上戦闘中隊の全員に三日間の飲酒禁止令が出されたという。米軍人・軍属・家族と地元住民との軋蝶は、現在のところ、伝えられていない。

 一方、前掲の山口氏の『グアムと日本人』によれば、(グアムで働く正規雇用員のうち、実に三人に一人(三一%)が連邦政府あるいは現地政府に雇用された公務員であり、その大半を先住民のチャモロ人が占めている。そして連邦政府に雇われた公務員の多くが基地関係者であり、現地政府の公務員の相当数が基地に関する仕事に従事している」。これらの基地関連公務員が、基地建設計画に異議を唱えたり、計画を批判したりするのは、きわめて難しいだろう。  

 ************** 

 
 ■Ⅴ章 グアム住民はどう見ているか   <了>

   続く。 


 




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