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●『日本人のための戦略的思考入門』-(1)。
                    日本人のための戦略的思考入門


 ★『日本人のための戦略的思考入門』 孫崎亨(うける)祥伝社新書2010年9月 
  
 ・・・ロスチャイルドの番頭(とも言われる)キッシンジャーは、かつて日本の外交担当者等をこう嘆いたという。

 「日本人は論理的でなく、長期的視野もなく、彼らと関係を持つのは難しい。日本人は単調で、頭が鈍く、自分が関心を払うに値する連中ではない。ソニーのセールスマンのようなものだ」と。 

 
 *************

 菅―オバマの日米首脳会談のテーマは、普天間問題と尖閣諸島問題だった。

 報道によれば、「尖閣諸島への日米安全保障条約の適用が確認された」故に、「日米同盟が確認された」というが、信じろと言う方が無理というものだ。

 仮にオバマが菅に約束・明言したとして、ほとんど意味の無い言葉で、正しい日本語に直せば、「迷言」となる。

 孫崎著の一節を引用して、一言で言っておくと、

 「・・・日本人の多くの人は、日米同盟の下、米国は領土問題で日本の立場を強く支持していると思っている。だが、実態は違う。竹島では韓国の立場を支持し、尖閣諸島では日中のどちら側にもつかないと述べている。北方領土は安保条約の対象外だ。びっくりすると思う。しかし、これが実態だ。」(164p)

 以下、↑孫崎著に詳述されるが(155p~)、それは後記することにして、

 『日本人のための戦略的思考入門』を読み始めよう。

 
 第一章 戦略とは何か―「相手をやっつける手段」からの脱却。 

 
 私(著者)は、戦略を「人、組織が死活的に重要だと思うことにおいて、目標を明確に認識する。そして、その実現の道筋を考える。かつ、相手の動きに応じ、自分に最適な道を選択する手段」であると定義したい。

 一見、何でもない。だが、通常、戦略の定義に「相手の動きに応じ、自分に最適な道を選択する手段」という記述はない。しかし、戦略を考える時、「自分に最適」の意識を持つことは、極めて重要である。

 正直、私自身、かつては戦略を異なった形で定義していた。「自分に最適な道を選択する手段」ではなく、「相手より優位に立つ手段」と見ていた。領土の奪い合いや戦争では、自分の得は相手の損だ。「相手より優位に立つ」「相手をやっつける」視点で戦略を考える。それを洗練させたものが過去の戦略だった。

 世界の多くの政治家は「相手より優位に立つ」ことを求めて政治に臨んできた。アメリカを代表する国際政治学者であるジョセフ・ナイ教授は、「キッシンジャーやニクソンは、アメリカの国力を極大化し、アメリカの安全保障を阻害する他国の能力を極小化しようとした」(『国際紛争』有斐閣)と記述している。

 これは、いわゆる「ゼロサム・ゲーム」である。ゼロサム・ゲームとは、経済学・数学における
「ゲームの理論」からきた用語で、参加者の得点と失点の総和がゼロになる状況を言う。つまり、自分の得は相手の損、相手の得は自分の損。勝つためには、相手のマイナスを探し、弱点を突けばよい。・・・。 
 
 (ここで、著者はゼロサム・ゲームの典型として<麻雀>を、「相手に応じて最適の道を選択する」典型として<囲碁>を挙げる。そして、囲碁の格言に戦略論の基本を見る。) 

 
 ・・・囲碁の古典的格言に
「囲碁十訣」がある。これが見事に戦略論の基本をついている。

  1★食不得勝 むさぼれば、勝ちを得ず
  2★入界緩宜 界(相手の勢力圏)に入っては、宜(よろ)しく緩やかなるべし
  3★攻彼顧我 彼を攻めるに、我を顧みよ
  4★棄子争先 子(少数の石)を棄てて、先を争え
  5★捨小就大 小を捨てて、大に就け
  6★逢危須棄 危うきに逢えば、すべからく棄てるべし
  7★慎勿軽速 慎みて軽速なるなかれ
  8★動須相応 動けば、すべからく相応ずべし
  9★彼強自保 彼強ければ、自ら保て
  10★勢孤取和 勢い孤なれば和を取れ

 「攻彼顧我」は後に述べるようにマクナマラ戦略の柱である。「動須相応」はゲームの理論である。「逢危須棄」、この域にはなかなか達せられない。不良債権、危険なものを大やけどする前に棄てる勇気、これも極めて重要な哲学である。・・・

 
 著者は、この本の著述に際し、広く古今の戦略論や外交政策論にあたるのはもちろん経営戦略論やゲームの理論にまで手を広げたという。 

 
 ・・・そして、「ゲームの理論」を見て、新たな確信が出てきた。「日本の戦略はどうあるべきか」を考える際、戦略を「相手より優位に立つ手段」と規定するのは、狭すぎると気づいた。「自分に最適の道を選択する手段」の視点を持つことで、選択の幅が広がる。そして究極的に勝利することができるのである。・・・

 
 ●『日本人のための戦略的思考入門』-(1)。
   <了>
 

  


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