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●大杉の資金。
・・・大杉暗殺の真相は「上原と甘粕が共謀し、震災下のドサクサを利用し、憲兵隊を使って大杉を殺らせた」のである。その理由は、「大杉が後藤新平の依頼を受けて渡仏し、両人の秘密結社関係を調べて帰国してきた」ことに尽きる。昭和四年別紙記載によれば、伊藤野枝も、大杉の指令で青山教会に潜入してポンピドー牧師を洗っていたというから、単なる巻き添えではなく、標的であったのである。・・・という。
 ****************

 ここで確認しておく。

 大杉の資金といえば自然に浮かんでくるのは後藤新平である。
 大杉の資金面での後藤との関係は周知のとおり、『自叙伝』にも記されている。概要は以下の通りだろう。

 ***************

 「資金」とは主に機関誌再建のためのもので、大杉は先ずその工作を「野枝→頭山満」から始めた。

 野枝が小学校のころ「口減らし」のために預けられた代(だい)準介(叔母の夫)の紹介で頭山満(野枝の遠縁)を頼ったが、「いま金がない」と言って頭山は一通の紹介状をしたためる。

 その宛先は、玄洋社の金庫番・杉山茂丸。

 野枝は茂丸のいる台華社に赴くが、野枝の話を聞くうちに茂丸は大杉本人に会いたくなり、大杉を呼び出す。

「・・・彼(杉山茂丸)は僕(大杉)に会って、軟化することを勧めた。国家社会主義者ぐらいのところになれ、そうすれば要るだけ金をだしてやると、僕はすぐその家を辞した。」

 大杉はそこで、会話中に茂丸が口にしていた後藤新平(内務大臣)のところを訪ね、政府の迫害が因で資金の行き詰まりをきたすという理屈で、援助を仰ぐことにした。
大杉の要求額は3、4百円ほどで(「今急のところ三、四百円あればいいんです」)、後藤は「二人だけの機密事項」だと釘をさして金を出す。大正5年10月ころのことだ。(大正5年11月8日夜半に起きた「葉山日蔭茶屋事件」の前。)

 大杉は事前に電話しておいて、永田町の内務大臣公邸に赴く。

 大杉の『自叙伝』によれば、そのとき後藤は「どうしてあなたが今のような思想を持つようになったか」と始めたが、「ええ、その話もしましょう。が、実は金が少々欲しいんです」と大杉は切り出す。

「あなたは実にいい頭をもって、そしていい腕をもっているという話ですがね。どうしてそんなに困るんです」
「政府が、僕らの仕事の邪魔をするからです。政府へ無心にくるのは当然だと思ったのです。そしてあなたならそんな話はわかろうと思って来たんです」
・・・
「ようごわす、差し上げましょう」と後藤は三百円を渡す。・・・

 ****************

 大杉からすれば、活動維持費、一方後藤の腹積もりは、アナーキストの地下情報を機密費で買った・・・というのが、従来の常識的見解だろう。

 後藤の左右を弁別せざる人材登用(利用)、度量の広さ、等々。

 しかし、『周蔵手記』に拠れば、「(上原・甘粕)両人の秘密結社関係の調査費」という意味のある資金供与ということになり、記された金額・「三、四百円」も当てにはならないことになる。

 【後藤新平→岳父・安場保和→百魔・杉山茂丸】の関係は、何度も「疑史」で述べられてきたが、この「疑史第57回」との関連でいえば、後藤は、大杉虐殺事件当時の警視庁警務部長・正力松太郎(年末の「難波大助・虎ノ門事件」の責任をとって懲戒免職となる)に読売新聞買収のための資金を提供した人物であることも忘れてはならない。

 *****************

 【大杉暗殺の真相】のいまひとつの、「・・・伊藤野枝も、大杉の指令で青山教会に潜入してポンピドー牧師を洗っていた」か?・・・については、『吉薗周蔵手記』の続編を待つとして、いま少し、以下を参考しながら、大杉榮と甘粕正彦に拘ってみたい。

 <参考>

 ①: 竹中労 『我、是くの如く聞けり―大杉殺し・甘粕ではナイ』

 ②: 松下竜一 『ルイズ―父に貰いし名は』
     同上   『久さん伝』

 ③: 大塚有章 『未完の旅路(5)』
                       
 

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