カウンター 読書日記 ●『聞書・庶民烈伝』 竹中労  太田昭宏「青年部長」との対話 
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●『聞書・庶民烈伝』 竹中労  太田昭宏「青年部長」との対話 
 ●『聞書・庶民烈伝』 竹中労 復刻版 三一書房

 三一版では、(上)p304~311
 旧・潮版では、第2巻、p187~197 

 ●〔太田昭宏青年部長との対話〕 1984・6月―東京都信濃町、喜久屋

太田: ぼくは学生時代に、竹中さんの本を読んでいます。マスコミ論・芸能論・・・

竹中: この職業をはじめて、そろそろ30年ですな。いろいろ書きましたが、満足できる本は何冊もない。ルポルタージュの方法論だけは、だいたいあらゆる分野の試行を終りました。
 いまは、単に古いと言われるだけ。『潮』のこの連載は、編集部にワガママを言わせてもらって、その古い方法でやっています。

太田: 去年(1983年)の暮の選挙で、全国の知り合いに電話しました。高校時代の友人に思い出してフッとかけたら、竹中さんの話なんですよ。手紙にまで書いてくる、本を買ってみたって。創価学会について知識もないし、好きでも嫌いでも何でもなかった。だがこの本を読んで、考えが変ってきたと言うんです。

竹中: どう、変ったんですか?

太田: 普通にみることにした、と。

竹中: やっぱり、偏見があったんだなそれは(笑)。

太田: そうですね、「普通にみる」と言う言葉は、グサッときましな。考えがちょっと及ばぬぼくらの活動の盲点を、指摘された思いでした。

竹中: かなり、優秀な青年ですね。

太田: いや、女性ですよ(笑)。

竹中: 参ったねえ、これは私も盲点を衝かれた。

太田: オバサンにもてるそうですね。

竹中 からかわんで下さい。外山クン何か言ったな?

外山 さあ、関知しません(笑)。

太田: 古くなんかないと、そう思っていただきたい。

竹中: あなたに会いたいと編集部に申し入れたのは、これが本題だけれど、若い子たちに会うとかならず太田昭宏の話題が出るんです。やがて、庶民烈伝の東京・下町編に登場する中野輝子さん、彼女の息子さん、それに、“新右翼”の野村秋介に可愛い娘がいるんだが、この娘さんなんかも、青年部に打ち込んでいますな。
この連載では、もっぱら大昔の青年を対象にしているわけで(笑)、そろそろ現在の若者と接点を持かなくちゃ、と考えているのです。

太田: わかりました、御批判もあるかと思いますが。

竹中: 大いに、語りましょう。 


 <第六章 行け小さき者よ!> の終わり近くから <第七章 涯なき荒野の上、吹きすさぶ氷雪の中を>にかけて↑のような対談がある。

 24年前の公明党委員長(当時青年部長)との対談、興味尽きないものなので、紹介しておこう。
 竹中労の予言=「・・・やがては学会の主戦投手となるであろう」は今のところ的中したようだが、只今の評価は如何なものだっただろう。

 紹介を続けます。

 *************** 


 ●第七章 涯なき荒野の上、 吹きすさぶ氷雪の中を

 ★創価学会・三つの“青春” 


竹中: 率直に言いますが、創価学会はラジカルな過激な宗教団体であるという印象を、私たちの世代は持っています。とりわけて昭和30・31年、〈小樽問答〉〈夕張事件〉のころ、私は地方で中小零細企業の労働運動にたずさわっておりました。
 ついでに文化活動も。ご存知のことと思いますが、当時は。六全協、日共が方針を全面転換・歌って踊って恋をして純潔だけは守りましょう(笑)、「うたごえ運動」民青ですな。争議などあまり烈しくやると、経営者と労働者とは手を組むべきだと党が介入してくる。火焔瓶闘争の敗残兵としては、欲求不満にあけくれていたのですよ。

太田: 竹中さんは20代ですね、そのころ。

竹中: 後半にさしかかって、家もなく金もなく恋もない・苛立ちは相乗する。10よりもある意味では、不穏な青春と言えます。そうした心象風景に、「暴力宗教」と世にはばかる創価学会はいっそ羨しい存在で・・・

太田: なるほど、わかりました・何を言おうとしておられるのか(笑)。

竹中: 選挙違反で仲間が逮捕されると交番や警察署にウワーッ、「南無・妙法蓮華経」。ああ、俺たちの代りにやってくれているわ(爆笑)。実際北海道をまわって、身延のニセ坊主どもを破折し、炭労と対決した戦後草創期の会員の話を聞くと、ひしひしとせまってきますね、当時の学会は過激に炎えていた。

太田: しかるに、今はと?

竹中: いや、組織が大きくなり時代も移りかわっていく。とうぜん、水割りになる、ストレートではなくなるのです。だがもとは同じ酒、信仰の原基に変りはありません。そのことは二百も合点で、“根問い”をしているのです。おそらく15年・いや10年の内に、日本の運命は大きく変るでしょう。
・・・核のカサの下にいて、「反核」を唱える矛盾。あるいは、経済を政治から切り離す虫のよい“二元論”つまり、世界大乱・民衆の悲苦を他所に、ひたすら富を蓄積してきたエゴイズムが、決着をせまられようとしている。

太田: それは、まったく同感です。

竹中: 私ばかりしゃべって。申しわけないけれど、もうすこし。

太田: 拝聴します、学会批判もどうぞご自由に(笑)。宗教者として、信仰と思想の根幹を問われる時がもう眼の前にきていると、ぼくも考えています。

竹中: またぞろ、「靖国神社法案」が鎌首をもたげた。戦死者の霊に手を合わせるか・否かではなく、誰が何のために世論を操作しているのか? 言うまでもありませんな、国家による宗教の統制が次のプログラムです。
 戦前とちがって強権ではなく、“国民感情”に合意を求める。かくてまつろうものは国民・あらがうものは非国民、と低められ差別される。デモクラチック・ファシズムの総路線は礎定され、信仰の自由は犯されなしくずしに奪われていく。そこへ「国難来る?」、この国の支配階層は彼らなりの対抗策・すなわち、挙国一致を準備している。

外山: “国家諌暁”の予防措置ですね。

竹中: そういうこと、度重なる反創キャンペーンも、おなじ根から出ている。我々も、スタンバイをしなくてはなりません。私は水割りを肯定します、1人でも多くの衆生と共に進み、地湧の菩薩あらわれるとき、広言流布の彼岸を見なくてはならないのですから。だが、“生一本”の強烈な戦闘精神を、原点に戻ってまなび・血肉とすることが一方に必要だと思うのですよ。
 とくに・若い学会員諸君、誤解を招く言いようですが、彼らを武装すること。むこうみずであってもよい、ゆきすぎてもかまわない。〈小樽問答〉 〈夕張事件〉強敵破折・猪突猛進の激情で、“信仰のいくさ”をたたかい、その闘争の中から沈着な戦士に育っていくこと。

太田: 竹中さんは、学会の若い人々はおとなしすぎると?

竹中: いや、手紙をもらったり訪ねてくる人もいますが、激しいですよ。まあそういうたぐいの人にしか、支持されておらんのだろうけど(笑)。
 岸本加世子クン、私は彼女が学会員と知らないころからのひいきで、たびたび文章にもしています。この子なんぞは、かなり積木くずし風でもあるし・複雑にストレートで、学会の若い世代を過激に象徴しているんじやないかな。

太田: そのへんを、もう少し・・・

竹中: いや、当方の問題提起はこれで終りです。あなた自身の若者論・そして青春体験を聞きたい、いわゆる全共闘世代でしょう?

太田: ええ、そうです。ぼくが大学に入ったのは39年(1964年)、ちょうど佐世保・日韓条約にぶつかったわけです。安保闘争が終焉をして、三派全学連に流れていく。「新学同」を学会系も結成して、“学園闘争”をやる。そういう政治的な風景の中に、ぼくの学生生活は置かれました。とうぜん強敵破折(笑)、炎えたことは事実です。
 しかし、29年の入信で言えば創価学会2世ですからね。宗教を、ずうっとやってきました。学生運動の中での意義づけを、白紙にいったん戻してやり直さなくちゃいけない、と。

竹中: 宗教と革命とを、ね?

太田: ええ、内的な要因と外的な要因とのからみ・接点を、現実の政治闘争の場にどう定立するかという次元の高いテーマで(笑)、大いに悩んだのです。自分のやっていることは凄いんだ、そう思っていました。

竹中: 凄いのよ、当時の状況の中でねそれは。

太田: ベトナム反戦の高揚期、オルグ闘争ばっかりやっていてどうなるんだ。根本は民衆の原理・宗教を見ること、政治革命か、人間革命か。

竹中: ゆきつくところは、『立正安国論』『守護国家論』?

太田: 最初は、マックス・ウェーバー。

竹中: なるほど、なるほど。

太田: “宗教革命論”ですね。正宗の精神とプロテスタンティズムの倫理とを結びつけて、これは独創である(笑)。けっきょく池田大作先生が会長になられて、『立正安国論講義』や『御義口伝講義』などを出され
ました。仏法思想への回帰、でも廻り道にそれなりの意味はあったと思います。

竹中: 他を知らねば、これをするなりというのではなく。

太田: ええ、『庶民烈伝』に登場する草創期の会員のみなさんも、さまざまな宗派に影響されたり、無神論者だったりしますね。真の信仰に至る道には、紆余曲折があって当然。だから、ハッとするような思想的な発言が出てくる、決して頭ではなく人生体験から。

竹中: ・・・そう、「魔競わずは正法と知るべからず」

太田: マックス・ウェーバーは、魔だと今でも思っていません(笑)。戦後の学会には、おおざっぱに3つの青春があるとぼくは考えます。つまり、昭和20・30年代を、戸田城聖先生と共に闘ってきた第1の世代。この人々は言えば、戦争によって青春を奪われたりさいなまれてきた。それが、あの爆発的エネルギーの源泉になっている。
 第2の世代がぼくたち、“全共闘”の激動に身を置き、学会的には1970年(S45)「言論問題」にかかわった。戦後2度目の政治の季節と、若者として出会ったジェネレーションです。第3の世代は現在10・20代、竹中さん流に言えばきたるべき日本の運命と、世界の大乱を体験するであろう青年たちです。率直なところ温室育ちで、純粋培養的な脆さがある。

竹中: だれしも、1度は挫折をする。

太田: 確かにそうですね。学生運動が連赤リンチに総括され、ぼくらの場合は「言論問題」。政治的アパシーの無秩序状態、みたいなものがあって・・・

竹中: そこから、甦るのです。

太田: だが、スタンバイをしなくてはなりません。

竹中: あなたのように秀れた指導者がいれば大丈夫、これは世辞で言うのじゃナイ。第3の世代を戦士に鍛えあげて、戸田城聖のいわゆる「梁山泊」、百八の星々とする責任がある。

太田: アジられている(爆笑)、いや頑張ります。彼らはバランスのとれた現代風の性格の反面、命をインスパイアしたいという願望を持っている。だから狂信的(ファナティック)にではなく、我々よりしたたかな戦さをしてくれるのではないかと、実は期待しているのです。
 

 ★日本の運命は、ゆれ動く 

太田: 話は飛びますが、「勝手連」の田村正敏さん、どうしていますか?

竹中: 羊を飼って、元気ですよ。だが今年はご存知のように大雪で、6月まで消えないだろう。ヘタをすると農作物は収穫皆無、きびしい状況です。この間、ハート陣営から打診がありまして、来てくれないかと言
うんです。

太田: へえ、アメリカの選挙に!

竹中: つまり「勝手連」、バークレー大学の生き残り、“亡命”した旧全共闘メンバーが運動をやっている。これぞ、「日本赤軍」に怒られるかも知れないが鞍馬天狗路線。
 アメリカも変る、ハートでと私は言わない・彼は次の世代を担うでしょう。怒れる、そして考える若者たちのムーヴメントによって、アメリカ社会はひび割れる。ハートの運動やってるのは、かつてのヒッピー、精神荒廃のサンプルとされた人々なのです。
 これが、真面目になっちゃった(笑)。もう30後半から40ですわ、馬鹿やっちゃおられんのはあたりまえですけれど。

太田: ぼくも、こんど池田名誉会長とアメリカヘ同行をして、それは実感してきました。1枚皮をベロッとむくと、キャーキャーワーワーのヤンキー気質の反面精神的充足という安堵がない。さまざま話しているうちに、会場一杯に若者たちでふくれ上がってしまいました。それが、いま言われたヒッピーの往時の年齢と同じなんですね。

竹中: そう、宗教によって救われ立ち直った若者に千万倍する、ハッキリ言って「精神病患者」がいる。アメリカにとってのアキレス腱、だが裏返せば放っておくにしくはないのです。
 真面目になるってことは、国家権力に帰順するんじゃなく、マジメに反体制をやるってことなんですからね(笑)。第一仕事がありますか、経済の問題ですよ。ちょっと差しさわりがあるけど、学会も信者を増やして非行青少年を更生させたと感謝されたが、これがひっくり返ると考え変わってくるんじゃないかな、ガバメントとしては?

太田: そうですね、と思います。

竹中: ともあれ近い将来、アメリカに怒れる若者の造反がおこるのは確実だと、予言しておきましょう。

太田: ちがう角度で言います。これは本当に大事なことですが、「いまの若いものは」という短絡したご意見御無用、青年を信じ導いていただきたい。そして日本だけではなく、世界普遍の問題だということを認識
してほしい。
 火種はどの国にもばらまかれ、グローバルな規模で世紀末の危機をはらんでいる。まぎれもない実感として・ぼくら第2の世代は、そのことを見すえている。もっともラジカルだった第1の世代の理解と協力を、心から求めているのです。我々はそれをブリッジする、と。

竹中: 老・壮・青、三結合ですね。

太田: 毛沢東風にいえば(笑)、創価学会はそれを実践しています。一般論として、老人パワーの奮起をうながしたいわけでして。

竹中: それ、私のことだな(爆笑)。


・・・さわやかな対話である。太田昭宏という人に、『聖教新聞』『第三文明』そのほかの文章と発言を通して、格別の関心を私は抱いてきた。前章で述べた、若者たちの彼によせる憧憬にも似た期待を・実像は裏切らず、やがては学会の主戦投手となるであろう器の大きさを納得させた。めったに人をホメない私が言うのであるから、学会員同志読者諸君・これは掛値なしの評価でありますぞ。

  <了>。

 



 

 
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