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●(続)検事という人種
●『愛犬家連続殺人事件』 志麻永幸 角川文庫 1999.9.25刊
  (原著 『共犯者』 山崎永幸 新潮社 1998.6刊) 


  *余談になるが、著者名が山崎から志麻に変わっているのは、養子縁組のためという。しかし、原著の出版後一年後の文庫化、出版社も変わって(新潮社で文庫化というのならまだしも)というのも、何だか??だが・・・ 

 1995年1月5日 埼玉県熊谷市のペットショップ・「アフリカケンネル」の経営者、関根元と内縁関係の(元妻で、内縁関係は偽装で、実質夫婦)風間博子は、死体遺棄の疑いで逮捕された。ただし、物証は全くなく、頼りは、関根の同業者で仕事の手伝いをしていた、本著の著者・志麻(山崎)永幸の自供だけであった。
 阪神・淡路大震災の勃発、12日前のことである。

 主犯・関根の犯行の記録も、驚くべきもの(殺人の動機、遺体の完璧な処分・人肉食(人肉食の「先輩」佐川君も昨秋『業火』を出版した)・死姦等々)だが、ここは、著者・山崎(被疑者)と検事、刑事との、きわめて興味深い、「司法取引」と言う<交流>の様子を、見ていこうと思う。

 **************

  「・・・1196番、山崎永幸。満期出所」という刑務官の声に送られて、98年8月28日、著者は満期3年の実刑を終えて、栃木の黒羽刑務所を出所する。
 
 長距離トラックの運転手・小さなスナックの経営者という平凡な職歴の「気の小さな、臆病者」である(あった)著者・志麻永幸(犯行時:山崎永幸)=今後は<山崎>とする=が、「事件」に巻き込まれていく過程もどこにでもあり得ることが、きっかけとなる。

 長男が、保育園に通うようになってから、喘息の発作がひどくなり、養生のために、群馬県・片品村に引越し、順調に暮らし始めたが、都会生まれの妻には、田舎暮らしは苦痛だったらしく、夫婦間もギスギスしてくる。それを、少しでも解消しようと、沼田市のショッピングセンターで、ふと手にした愛犬家向けの雑誌『愛犬の友』に載っていた群馬のペットショップに出かけて、<雌>のブルドッグを購入した。子供たちにも良くなつき、すぐに「一匹だけじゃ、可哀相だよ」というほどで、まもなく<雄>のブルドッグを購入する。

 やがて、ペットショップの店主に勧められるままに、「繁殖」を始め、バブルの真っ最中・浮かれ気分の世情に乗って、「面白いように」しかも「不思議なことに、値段の高い犬ほど、すぐ買い手が付」いて、山崎は「すぐにベンツを乗り回す身分になった」。勤めていた鉄工所もやめて・・・しかし、妻(葉子)だけは、まるきり犬に興味を示さず、夫婦関係は冷め切ったまま、離婚となり子供たち(長男と次男)を連れて東京に戻る。一人きりになり、一方「商売」のほうはますます繁盛した。・・・

 「雌犬は年に二回お産をしますが、一回のお産で5~6匹子供を生みます。大変だろうから何匹かは私がひきとってあげましょう。・・
 ブームというのは、必ず過ぎます。その点ブルドッグは過去30年間、ブームになったこともなければ、すたれたこともない。何しろ、ソースのブルドッグになっているくらいだ。そんな犬が他にいますか。売値も20万から30万の間で安定している。やるなら、絶対にブルドッグがいい。片品なら場所も絶好だ。」

 ・・・田舎にあるのに、繁盛している、このペットショップの親切な、説得力のある経営者が、<稀代の殺人鬼>関根元だった。

 内容は、以下の目次からでも、推測できるだろう。


 1. そう、俺があの山崎だ。
 
 2. サイコロステーキみたいに 細かくカットされた
   ピンク色の人肉は、まるで桜の花が散るみたいに
   川面に吸い込まれていった
 
 3. あいつ、いい死に顔だったよな。
   考えてみれば奴も一番いい時期に死んだってわけだ

 4. あの異様な匂いが鼻をついたとき、
   俺は生涯で最悪のものを目にした。

 5. 元(関根)はガキのころから、ホラばかり吹いていた。
   だから、俺たちはあいつのことをホラ元と呼んでいたんだ。

 6. 大久保清は死体を全部残している。
   あんな馬鹿、死刑になって当然だ。(*ベレー帽でmazda・コスモを操る彼も
   群馬・前橋でしたね・・)

 7. 気をつけろ、
   床下からマルチーズの死体が出てきたぞ。

 8. 「僕にできることなら何でもする」
    そういって、検事は俺の前で土下座した。

 9. 関根と関わりがあった埼玉と群馬の行方不明者は
   たぶん全員が消されている。 


 以下 <8.「僕にできることなら何でもする」
     そういって、検事は俺の前で土下座した。>から引用を始めよう。 
 

 (続)

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