ここまで書かれれば、そして、これが事実で常識がある人間なら、虚偽を認めて謝るのが普通である。しかし、小泉がしたことは驚くべき破廉恥なことであった。すでに、読者は承知しているだろうが、彼はロンドン大学(UCL)のマルコム・グラント学長Prof・Malcom Grant を日本に招いて会見させ、「小泉首相は正式の学位degreeを取る学生ではなかったが、1960年に与えられた外国人留学生intemational student向けの単位を取っていた」「小泉首相は伊藤博文以来、わが校出身の2人目の日本の首相だ。ぜひ、名誉教授になってほしい」などと言わせたのである。