カウンター 読書日記  『新しい階級社会、階級闘争』を読む。
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 『新しい階級社会、階級闘争』を読む。
 4。単身女性ワーキングプアの激増


 若者たちと並んで貧困化しているのは、単身女性たちである。高齢化が進むとともに、夫に先立たれて一人暮らしをする女性たちが増えている。そのかなりの部分は貧困層になる。しかし近年の顕著な変化は、女性ワーキングプアの激増である。ワーキングプアが増加していて、その過半数が女性であることについてはすでに述べた。ところがその多くは、単身女性なのである。
 図表3・4は、ワーキングプアの数を男女別・配偶者の有無別に見たものである。これをみると明らかだが、配偶者のいるワーキングプアは、男性で164万人から162万人、女性で101万から104万人と、ほとんど変化がない。増えたのは、男女とも単身者だけである。とくに女性は、この10年間に40万人近くも増えている。これら単身ワーキングプアの年齢をみると、男性では35歳未満の若者が多く、女性では50歳以上の中高年が多い(総務省「就業構造基本調査個票データ」から算出。「あとがき」参照)。

 そのかなりの部分を占める離婚経験者は、とくに多くの困難を抱えている。ずっと単身の女性であれば、学校を出た時点で比較的安定した職業に就いている可能性も高く、子どももいないことが多い。ところが離婚経験者の場合、離婚前には専業主婦だったりパートタイマーだったりする場合が多いから、生活するのに十分な収入を得るのが難しい。そのうえ、子育てに費用がかかる。だから、新たに職を探すことが必要になることも多い。
 厚生労働省の「人□動態社会経済面調査」(一九九七年)によると、離婚を経験した女性(ただし調査対象は親権者のみ)の多くは離婚の前後で新たに仕事に就いたり、より収入の多い仕事を求めて転職したりする。新たに就職した人が20.1%、転職した人は23.4%に上り、年収のあった女性の比率は、離婚前は54.9%だが、離婚後には92.8%と跳ね上がる。
 
 しかし、新たに就業した人の62.1%はパート・アルバイトで、その平均年収はわずか136.8万円。運良く常勤の職に就職できた一部の女性の場合でも、平均年収は198.5万円にとどまる。前者は一人暮らしでも貧困層だし、後者は子どもが一人でもいれば貧困層である。そして73.0%もの女性が、離婚によって経済的な悩みが生じたとしている。ちなみに、離婚によって経済的な悩みが生じたとする男性は28.6%にすぎない。離婚が生活に与えるインパクトは、女性の方がはるかに大きいということがわかる。

 ただし、ずっと単身の女性にも、貧困化の波は押し寄せている。
一昔前まで、結婚経験のない女性は、既婚女性に比べると学歴が高く、ホワイトカラー比率が高く、女性の中では比較的高給の部類であることが多かった。彼女らの多くは、自分の収人でなんとか生活することができたし、結婚退職によって収入の道を断たれるのを避けるために、あえてシングルを選んだか、少なくとも何か何でも結婚しようとは考えなかった女性たちであることが多かった。男性よりは収入が少ないし、けっして豊かだとまではいえないのだが、ある種の「独身貴族」といえないこともなかった。
しかし、こんな生き方ができたのも、学校を出た直後に正社員として就職するのが当たり前の時代だったからである。未婚女性も希望すれば、そして「まだ結婚しないの」などをはじめとするセクハラに耐えてさえいれば、正社員のまま働き続けることが不可能ではなかった。しかしいまでは、正規雇用を一度も経験せずにフリーターとなる女性たちが激増している。男性フリーターほどではないものの、結婚は難しい。

 それというのも、雇用が不安定化する中で、男性の側も妻が働き続けることを望むようになっているからである。妻が働いていれば、万が一勤め先が倒産したり、あるいはリストラされた場合でも、なんとかしのいでいくことができる。2005年には、結婚相手に専業主婦となることを望む未婚男性の比率は12.5%にまで低下した(国立社会保障・人口問題研究所「結婚と出産に関する全国調査」)。
これまで、中高年までシングルであり続ける男性には建設労働者などのマニュアル職が多く、下層的性格が強かった。ところがいまやシングル女性も、シングル男性と同様に下層的性格を強めつつあるのである。
 
 
  5。貧困が生み出す破滅と死 へ続く。
 

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