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 ●吉薗周蔵の手記 11-(5)

 ●吉薗周蔵の手記 11-(5)

 ★周蔵の「満洲煙草商店」は、ケシ煙草を扱う闇業者?

さて大正9年5月、上原閣下の親心により、周蔵が大連で設立に参加した「満洲煙草商店」とは何だったか。仮称の段階で社名を「満洲東亜煙草」と称したので、東亜煙草の関連会社であることは確かである。『大阪毎日新聞』大正8年7月29日号によれば、朝鮮総督府の煙草専売制は韓国政府時代からの約束で、東亜煙草は本年を以て朝鮮における煙草製造販売権の一切を総督府に引継ぎ、今後は満洲・支那・シベリア・蒙古方面に雄飛する計画の下に「奉天に支店と製造所」「吉林付近で煙草栽培」のため姉妹会社を設立する予定とある。しかし、旧社員の回想録『東亜煙草社とともに』の年譜を見ても、大正8、9年には該当する動きがない。8年には、上海に本社を置き揚子江以南の東南アジア地域を活動地盤とする亜細亜煙草株式会社が創立されたが、同社は揚子江以北を東亜煙草、以南を亜細亜煙草に任せる専売局の二分案に基づく東亜煙草の対抗者だから、まず関係はあるまい。 

 東亜煙草の姉妹会社設立計画との関連すらはっきりしない「満洲煙草商店」だが、単なる煙草販売業ではないと思う。理由は、周蔵が常日頃、普通煙草を★「愚者の麻薬」として嘲笑していたからである。上原の指図で、煙草小売商・小山建一と名前を交換し、久原鉱業社内の煙草売店の売上金を小山名義で受け取ったが、これは久原房之助に売った★アヘン代金のロンダリングに過ぎない。つまり、満洲煙草商店とは、普通煙草業でなくケシ煙草業ではなかったか。

 
ケシ煙草は、アヘン採取後のケシのガラを細かく刻んで混ぜたもので、愛好者が多く利益率が高いから民業時代は多くの業者が関わり、その是非を巡って関係者の間で当時争いがあった。国内では非合法化のケシ煙草も、満洲など外地では製造販売が自由だったから、朝鮮で専売制実施のため満蒙への転進を余儀なくされた東亜煙草は、上原参謀総長の示唆により、ケシ煙草を扱う「満洲(東亜)煙草(会社)」の設立を一旦計画した。しかし、国際的にも微妙な問題があり、結局法人化を見送り、東亜煙草と無関係の闇業者「満洲煙草商店」を創立したものと思う。その経営者を室原重成と決めたのは上原である。周蔵が「自分の先輩である」と記した室原については、後日検討したい。  

*吉薗周蔵の手記 (11)  <完>。 
 

 ←左のリンク先から★<佐伯祐三調査報告>(落合莞爾)を
 クリックして、是非定期的にチェックしてください。


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