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吉薗周蔵の手記11-(2)
●吉薗周蔵の手記11-(2)

 ★日本の金融王・松方正義、玄洋社・杉山茂丸の暗躍


  枢密顧問官・高島鞆之助の裏には、上原勇作の叔母で周蔵の祖母にあたる吉薗ギンヅルがいた。上原が台湾の砂糖・樟脳政策に関して有した特殊な権力は、高島の遺産を引き継いだものだが、ギンヅルが甥の勇作に残したものともいえる。横浜正金銀行に関しても、上原は同様な権力を持っていたと伝わる。上原の大森鹿島谷の私邸と上総一ノ宮の別荘には、旧一宮領主加納久宜子爵が絡んでいるように思うが、その御曹司・加納久朗が横浜正金の取締役となったことにも、上原の影がちらつく。『周蔵手記』には、世界大戦の戦雲迫る中でフランスヘ帰る藤田嗣治と薩摩治郎ハが必要とした為替を、周蔵が荒木大将に頼んで手当てしてやったことを記す。昭和8年死去するに当たり、上原は荒木貞夫を後継者とした。日本の金融制度を創った松方正義は、世界金融皇帝・ロスチャイルドの分身として、日本金融王であった。安田善次郎のごとき金貸しでなく、第一銀行創立者の渋沢栄一や、明治財政・産業支配人井上馨でもなく、日銀の民営化と金本位制の創設に関わった松方正義こそ、日本金融王なのである。松方が培った国際金融権力は高島経由で上原が受け継ぎ、荒木に移ったわけだ。

 国際金融には謎が多いが、杉山茂丸が関係したことは確かである。玄洋社の客将で生涯無冠の浪人だった杉山が明治30年に渡米してアメリカの工業事情を視察し、翌年再び渡米して米国金融王J・P・モルガンと単独面会し、借款を取り決めて銀行設立を討議した。それがいかなる地歩に立ったものか明快に説く史家はいない。ウイキペディアには、「杉山の興業銀行設立運動は、伊藤博文と井上馨の支持を得たが議会の混乱のためになかなか通過せず、明治33年になり日本興業銀行法は成立したが、モルガンからの外資導入は貴族院に否決された。同31年(1898)に第四代台湾総督に陸軍大将児玉源太郎が就任し、民政長官に後藤新平を就けると、杉山は両人に対して製糖業の振興による台湾経済の確立を献策し、自ら製糖会社の設立に携わった。また台湾銀行の創設や台湾縦断鉄道の建設にも関与したといわれる」との解説がある。
 
 要するに、経済問題では伊藤・井上、台湾軍政では児玉と、何でもかんでも長州閥を持ち出さねば世間は納得しないが、その実は、先ず軌道を敷いた薩摩人が故意に表面から隠れ、あて馬に長州閥を持ってきたものと思える。ともかく杉山が台湾銀行の創立に深く関与したのは事実で、帝大法学部同期の平岡定太郎が樺太庁長官の時、その下で第一部長に甘んじていた中川小十郎を抜擢し、台湾銀行副総裁に据えたのも杉山である。杉山は、台湾砂糖政策や台湾銀行の設立、台湾縦断鉄道の敷設などに関して、児玉のみならず背後の伊藤・井上らの長州閥を工作していたわけで、その使命は、拓殖務相・高島鞆之助と台湾総督樺山資紀とが建てた台湾基本政策を、児玉・後藤に踏襲せしめることにあったと思われる。砂糖・樟脳などは第一薩摩藩の薬籠中の物資で、長州人が関与すべくもない。杉山が籍を置いた玄洋社自体、表面は旧黒田藩士の結社と見せながら、実は薩摩ワンワールド首脳の指導下にあり、その背後には謎の貴公子・堀川辰吉郎が見え隠れする。上原勇作が後年玄洋社を私的機関のごとく使いこなしたのも、吉井・松方に始まり高島・樺山が受け継いだ薩摩ワンワールドの特殊権力を引き継いだからであろう。尤も両者の関係は注意深く隠され、史家はこれに気づいていない。上原の政治的ライヴァル後藤新平も不思議な人物である。俗流史観は児玉と後藤の関係を濃厚な癒着の如く修飾するが、果たしてその通りならば後藤を帰化長州人と呼ぶもおかしくはないが、真相はどうか。後藤の岳父安場保和は、明治19年福岡県令となるや、県下の鉱区権を悉く玄洋社に与え、玄洋社はそれを炭坑主に売却して活動費とした。年来安場の恩を受け女婿にもなった後藤が、安場が財政面で育てた玄洋社を拠り所としたことを示唆する巷間の噂に、

①後藤は満鉄総裁として自由に行動する目的で児玉を暗殺した、
②後藤は玄洋社員を使唆して原敬を暗殺せしめた
・・・というものがある。
 

 
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