カウンター 読書日記 『オールニートニッポン』(9)
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『オールニートニッポン』(9)
 第三章 同時多発一揆を起こそう (続)
●超高層三畳間アパート
 


雨宮: ひきこもりとか二―トの出口って、最底辺のきつい肉体労働くらいしかないじやないですか。未経験者でも「可」=よくて、学歴問われないところって。そんな状況で、(ひきこもりの人に)「外へ出てこいって言えない」と言うんですね。「出たってその程度の仕事しかないし、その中で時給何円あげるなんていうしょぼいことをその人に強制することはできない」と。
梶屋: 実際その発想のとおりだと思うんです。そういった意味で、僕は非正規の仕事の労働条件をよくしようと。この問題の1つの解決方法としては、さっきから話に出ているように、仲間をつくって「つらかったね」と言い合えて、励まし合っていけるような環境、例えば、お金がないから一緒に住むとか、そういったことからやっていく必要がある。
松本: どうやってそれができるんだろう。普通にフリーターとしてアルバイトしてる人同士で仲間つくったって、「どうすりゃいいんだよ」っていうような話にならないですか?
梶屋: そこは難しい。そういった人たちが集まれる場所があるっていうのは大きいと思うんです。これも本職の中での話なんですけれど、元ひきこもりの人たちとかが集まって、寮で生活をしているんです。キッチンとかトイレとかが共用の、昔の社員寮みたいなタイブなんです。共用のリビングがあって、夜みんなそこで酒飲んだりとか、ワイワイしゃべったりとかしているんです。そういった安く住める寮みたいなのがあったらいい。
松本: じゃあ、大金持ちになったら、六本木ヒルズ級の三畳間のアパートつくりたいですね(会場 笑)。全部三畳で、まあ四畳半ぐらいあってもいいけど。各フロアに共同の公衆浴場。
雨宮: いいですね、毎日鍋を囲んで。
梶屋: 結局、正社員の人でもフリーターの人でも、独り暮らしをしていて、会社行って帰って寝て、アルバイト行って帰って寝てというような生活のスタイルになると、本当に孤立すると思うんですよ。住んでる場所に「帰ったら誰かいるだろう」みたいな感じだったら、つながりができてやっていけるんじゃないか。
松本: そう。お店やってるのは、それが一番やりたいことなの。地域の中で普通に商売をやっていて、帰ってきたときに、「ただいま」 って帰ってこられるぐらいのところで。
梶屋: そうなんですよね。顔の見える関係みたいなものをつくるのが重要なのかなと。
松本: 高円寺だから独り暮らしの人が多くて、田舎から出てくる人が多いんですよ。そういう人は、本当に何か話し掛けてほしそうな感じで・・。「飲んでいきましょうよ」って。まんまと「いやあ、友達いないんですよ、実は」って、そういう生活。
雨宮: そういうのは絶対必要。救世主ですね、松本さんは。その一派に入ってしまうと、お金持ちにはなれないだろうけど(笑)。

●「自己責任」という言葉で、負えない責任を押し付けられている

雨宮: フリーター問題に関わると、どうしても「自己責任」という言葉が出てくるんです。人が生きる上で「自己責任」という部分はもちろんあるんですけど、それがやたら違うものまで責任を取らなくちゃいけないように、個人がされている。本人もそれを自己責任として無理やり背負わされて、処理し切れない状況がある。そういうことがあるのに、あるいはすごい貧乏で大変なのに、小泉支持しちゃうみたいな、何か、すごいねじれがある。
松本: うちのお客さんでも、苦しんでるのに「自民党に投票する」というやつはいっぱいいますからね。追い出したりとかしてますけど、そういう人。反省させないといけないから。
雨宮: (笑) フリーターは、今は景気がよくなったと言われて、そうしたらますます「フリーターでいるのは自己責任じゃないか」みたいに言われたり、生活が苦しくてネットカフェに住んでたりするのに、「怠けてる」、「本人が悪い」、「働く意欲がない」と、自己責任に回収されてしまって、本質が全然わからなくされている。
梶屋: 「自分が悪い」と思ってしまうと、何で自分がそういった環境に置かれたかを考えられない。ただ年配の人が「自己責任」と言うことに関しては、若い人の働いてるアルバイトの環境とか、実態がわからない中で言ってる部分もあると思うんですね。
雨宮: だから、実態を言えばびっくりするんですよ。「月22日、1日8時間働いても最低時給だと、‥11万いかないんですよ」と、ここまで言えばびっくりするけど、「モラトリアム」に見られている向きが多いですからね。

●働かないで生きたい

雨宮: 会場からの質問です。「働かないで生きていくにはどうしたらいいでしょう?」
松本: 「労働しない」という意昧だったら、いくらでもできる。おれなんか勝手に店やって、勝手に仲間うちで商売を始めて。別にどこかの企業から給料もらって働くんじやない。かといって、何も動かないで生きていきたいっていうのは、それは無理だと思う。
 企業の中で自分の労力を費やして、「はい、じゃあ給料いくらですよ」。それはもう嫌で嫌でしょうがないから、自分たちでやっていこうかなと。労働はしなくても、社会をとりあえず成り立たせるための業務はしなきゃいけないわけだからそれはするけど、訳のわからない金もうけの加担はしない。それは全然しなくても生きていけるんじゃないですか。
雨宮: でも、強迫観念的に「働かなくちやいけない」みたいに思ってる人も多いじゃないですか。そこから解放されるというのが第一歩だなと。
松本: そうですよ。だから「働く」ということが何なのかを、みんな考えたほうがいいかもしれないですね。例えば、農業は本当にわかりやすいじやないですか。誰かが食べるためのお米をつくっていると。それはいいことだったりするけども、出会い系サイトのサクラとかやってる場合は、「何のためにおれやってるんだろう?」と。
雨宮: そうですね。じゃあ梶屋さん、働かないで生きるには?
梶屋: 賃労働せずに人に役に立つ仕事というか、役に立つことをいっぱいやっていたら、そういった仲間がいたら、食わしてもらえるんじゃないか、そんなイメージがあったりはするんですけど、うまく言い表せない。
松本: おれ、リサイクルショップは結構それに近いものだと思っている。お店があってお客さんが来て、物を仕人れてやってるんだけど、結局、全部近所の人なんですよ。高円寺か、せいぜい中野坂上ぐらいまでの範囲内でビラをまいて、要らない物を買い取って、修理してまた売って・・。近所の人たちのために物を大事にするっていうことだけをやっていて、それ以上のものは何もない。うちらがいくらもうけて経営規模を拡大しようと、日本経済に一切寄与しないじゃないですか。だから、この辺はいいかなと。

●同時多発一揆を起こそう

雨宮: では最後に今ラジオを聴いている人、会場に来てくださった方、ニートの方、ひきこもりの方にメッセージをお願いします。
松本: 今のこの深刻な状況、金持ち連中が台頭しまくっていて、貧乏人とかをひたすらこき使ってというような状況を何とか蹴散らさないと、
面白い世の中にならないから、一揆を起こそうと思ってるんです(会場 笑)。デモとか暴動とか争乱じゃなくて、一揆をやらなきゃ駄目。江戸時代の一揆は、結構、長い間持続するじゃないですか。天下を一気に取るのは難しいから、訳のわからない空間をとりあえずつくって、「こっちは楽しいよ」と。そういう意味でも一揆を起こす。「我慢なんねえ、もう言うこときかねえ」みたいなのをどんどんやっていきたいと思う。本当、手を貸してほしいし、いくらでも応援する。連絡を取って連携していければ、どんどん面白いことができていくと思う。
梶屋: フリーター労組も、全国各地にそういう動きがあるので、同時多発一揆を(笑)。
雨宮: ああ、いいですね。
梶屋: フリースペースみたいなのもありますから、何とか仲間をつくれるようなところに出ていくというのが大事かな。それが無理であれば、何とか親づてで他人に頼むとか。あとは、「働けないな」と思う人であっても、敷居が高いように感じるけど実際やってみたら大丈夫だったとかあると思うんですね。なので、あまり考え込まないでいるのがいいかな。部屋にずっといると考え込んじゃうので、散歩とかとりあえず外に出る。人の目が気になるのもあると思うんですが、自分で環境を変えていってほしいですね。
 

 第3章 <完>
 第4章 フリーターの希望は戦争化 へ 
 
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