カウンター 読書日記 『オールニートニッポン』(7)
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『オールニートニッポン』(7)
● 第3章 同時多発一揆を起こそう
 

 ゲストは、・・・
  ★松本 哉=はじめ(33歳)
(貧乏人人反乱集団・高円寺ニート組合・素人の乱)

 1974年東京都生まれ。大学在学中に「法政の貧乏くささを守る 会」を結成。校内にコタツと鍋を持ち込み延々と酒を飲むパフォーマンスなど、「楽しむ闘争スタイル」を確立。高円寺でリサイクルショップ「素人の乱」を開きながら、高円寺を革命の地にと、「おれの自転車を返せデモ」、「家賃をタダにしろデモ」など、ユニークな運動を展開。杉並区議選にも立候補した、
★梶屋大輔(24歳)
(フリーター全般労働組合執行委員)
1982年兵庫県生まれ。大学卒業後、新卒紹介予定派遣で精密機器の営業職に就くが、営業の資質がないと判断され半年で解雇(雇い止め?)を受ける。
2006年4月より、ひきこもり・ニート支援を主な活動とするNPOに従事する。
2007年3月より、日雇派遣労働者でつくる労働組合★「グッドウィルユニオン」委員長。不当に天引きされていた金銭の返還等を求め、交渉にあたる。(*後、この交渉=闘争は勝利する。)
 **************

雨宮: 今日はゲストにフリーター労組の梶屋大輔さん、そして貧乏人反乱集団・高円寺ニート組合・素人の乱の松本哉さんをお呼びしています。
松本: 松本哉(はじめ)といいます。「貧乏人大反乱集団」という、貧乏人が結託して一揆起こそうかなみたいな軍団をつくっているのと、ひたすらデモをやったりとかして騒ぎを起こす「高円寺ニート組合」というのと、「素人の乱」という、高円寺辺りでリサイクルショップとか古着順とかカフェとか飲み屋とかみんなでやっています。自分はリサイクルショップをやっています。何しろとりあえず騒ぎを起こして、世の中にちょっと口出そうかなっていうもくろみを常にやっている、という感じです。よろしくお願いします。
雨宮: そんな松本さんは、今日はなかなか貧乏くさい格好をしてきてくれて(笑)。リサイクルショップやってるのに、リサイクルしないんですか、この破れTシャツは?
松本: なかなか時間がなくて、後でちょっと直して・・・。
梶屋: フリーター全般労働組合の梶屋大輔といいます。本職はNPO法人でひきこもりや二―トの方への訪問活動などをしています。
雨宮: 松本さんと梶屋さん、「貧乏人大反乱集団」とフリーター労組とで、全然違う形ですが、若者が反撃を始めたというところで、私はどっちもすごく面白いと思っているんです。
まず松本さんに、今までどういう暴れ方をしてきたかを。
松本: どういう暴れ方・・。とりあえず最初は大学のときに「法政の貧乏くささを守る会」というのをつくったんです。校舎が小ぎれいな建物にどんどん変わってきたりとか、ビラ張っちゃ駄目だとか、自由がすごく制限されていくような雰囲気があったんで、「これはいかん」と「貧乏くささを守る会」というのをいきなりつくって、ビラをぶわーっと張りまくって、学会が値上がりしたから、それを。
雨宮: (値上げ額は)30円ですよね(笑)。
松本: 30円ぐらい値上がりするのを、「ご飯の量も少ない。ふざけんじゃない」と、学食突入集会をやったんです。きれいになっていくようなものの象徴としてね。やたら宣伝とかしたら、人がいっぱい集まってきて、ぶわーっと突入して、学食に乱入して暴れたりとかして。そのあたりから「これ楽しいな」と思い始めて、その後、大学でいろいろ騒ぎを起こして、結局:騒ぎ過ぎて大学から追放されたんですよ。
雨宮: なんか学長にペンキを?(笑)
松本: 「誰かな?」と思ってペンキをかけたら、逮捕されて退学になった。大学もちょうど7年目だったから、まあ出て。その後は、「街に出たんだから、街で何かやろうかな}と思って、「貧乏人大反乱集団」というのをやった。駅前ゲリラ集会とかいって、いろいろな駅前で突然「鍋」やったり、こたつ出して、「今、酒飲んでます」みたいなビラをばーっとまきまくって、集まってくるやつと酒飲むっていう。路上でTシャツ売ったり、街で遊んでる感じをやってたかな。「クリスマス粉砕デモ」とか、訳のわからないのやったりとか。
雨宮: 六本木ヒルズで、ですね。六本木ヒルズでクリスマスに鍋をやった。
松本: クリスマスは金もうけとかぼったくりとか、貧乏人に対する最大の敵のイベントじゃないかなと思って、これをとりあえず蹴散らそうと。六本木ヒルズがちょうどできたときだったから、ああいう訳のわからないものをのさばらしといたら、何するかわからないじゃないですか。だからちょっと一発(会場 笑)。
雨宮; よくわからない (笑)。
松本: かかるじやないですか。ああいうの、金持ち連中が何か悪だくみしているようなビルでしょ。で「六本木ヒルズクリスマス粉砕集会」というビラを、2万枚くらいまいた。「六本木ヒルズを火の海にしよう!」みたいな。
梶屋: 火の海!(笑)
松本: みんなで鍋とかこたつとか持って、ぼろぼろのどてらとか、ものすごい貧乏くさい格好をして行った。行ったら、警察がやたら警戒してて「テロじゃないか」みたいな。
雨宮: 鍋なのに(笑)。
松本: こっちは鍋とかこたつを持ってるのにテロリスト扱いされて、機動隊が、わーっといっぱいいて。まんまと蹴散らされたりとかしました。
 その後、今から2年ぐらい前に、友達と一緒に高円寺で古着とリサイクルの店「素人の乱」を開いた。やっているうちに何だかんだと近所の人が集まってきたりして面白い感じになってきたんで、「じゃあ、そのままやり続けよう」と。遊びに来るお客さんでも「おれも店やりたい」という人がどんどん店開いていって、今「素人の乱」は5~6店舗ある。みんな勝手にやってるという感じですね。
雨宮: では、梶屋さんは、なぜフリーター労組に入ったのかとか、NPOでの話も絡めて。
梶屋: 実は雨宮さんと知り合ったのが活動を始めるきっかけだったんですよ。ちょうど去年の6月ごろに、この「オールニートニッポン」を主催されてるNPOコトバノアトリエの企画に参加した際に雨宮さんに初めてお会いして、そこで雨宮さんから「デモがあるよ」と聞いた。8月5日のプレカリアートのデモ*でした。それに参加したのがきっかけで、フリーター全般労組に入ったんです。
 *2006年 「メーデー!、メーデー!、メーデー!4・30の弾圧を許すな 8・5ブレカリアート@アキバ 〔やられたままで黙ってはいないサウンドデモ→集会〕」
 今、「フリーター全般労組執行委員」という肩書きなんですけれども、それもたまたま参加したフリーター労組の会議で、秋田の全国集会に参加できる人はいないかという話になりまして、「北のほう行ったことないから、いいかな」と。そういう流れで何となく執行委員になってしまいました。
 私たちフリーター労組も★コミュニティユニオンという部類に入るんです。労働組合というとだいたい大企業にあって、正社員の人が組合員で、「賃金を上げろ」みたいなことをやっているようなイメージがあるんですけれども、少し違って、賃金未払いや不当解雇の交渉なんかを行う、1人でも入れる労働組合があるんです。それを一般的には個人加盟組合とかコミュニティユニオンと呼んでいます。
雨宮: 今、フリーターの労働組合、非正規雇用の人たちの労働組合がいっぱいできているので、フリーター労組が何を目指しているのかをみんな聞きたがっていると思うんですが。
梶屋: 基本的にはフリーターの労働条件の向上です。「フリーターから正社員に」という流れも考えられるんですが、フリーターでもそれなりに結婚したり子どもつくったり、そんなに苦しむことなく生きていけるような世の中のほうがいいんじゃないかなと思っていまして、そういったことを目指して、いろいろな活動をしていきたいと思うんです。

●一度フリーターになると、なかなか抜け出せない
雨宮: 私自身もフリーター労組の賛助会員になっています。作家になる前は私もフリーターで、即日解雇とかそういうことがたくさんあった。フリーター問題を「何とかしないと」と思っていたんですが、作家になってからはずっと自殺のことを取材してきて、最近、自殺の問題とフリーターの問題がすごくつながった。フリーターというのは、「おまえの代わりはいくらでもいる」ということを使用者側がわざと言って、本人の価値を下げることによってフリーターという立場が成り立っている。そこと生きづらさや自殺の問題がすごく関わっているんじゃないかという問題意識から、フリーター問題に興味があるんです。
 今、みんなが不安定化していますよね、特に20代、30代は正社員になっても、ものすごい長時間労働で、過労死寸前みたいな職場しかないし、二回フリーターになってしまったら、そもそも正社員にもなれない。経団連のアンケートでは、「フリーターを積極的に採用したい企業は1・6%」という結果が出ていて、ということは、98%以上の企業は、一度フリー
ターになった人は採用したくないわけですよね(★P15参照=2006年6月に経団連が560社を対象に調査。80%近くの企業が35歳以下の正社員が不足と回答したが、フリーターの正社員採用については、「採用しない24・3%、卒業後一定期間内であれば積極的に採用したい8%、経験・能力次第で採用したい64・O%、積極的に採用したい1.6%」だった。
)。
 この10年に社会に出た人は、不況で新卒採用が抑えられたことによって、就職できなくてフリーターになった人が多いんですけど、なかなかそこから抜け出せなくて、10年以上フリーターという人が多い。そして、30代になって年齢制限にも引っかかるようになって、今「ネットカフェ難民」という問題になっている。全部が不安定になっているというところが問題で、解決策としては、松本さんのような六本木ヒルズをぶち壊すような生き方とか。
松本: どんな生き方(笑)。
雨宮: あと、梶屋さんのように「群れ」をつくって闘う生き方とか、そういうふうな対抗が有効なのではないかと思うんです。

●みんな不安定さを強いられている
雨宮: 今、『群像』で「プレカリアートの憂欝」という連載をしていて、そこで不安定な人たちの取材をしているんですが、実はテレビディレクターとかライター、そういう独立していると思われるような職業も、実は生活保護ぎりぎりというか、そんなに違いはないんです。作家なんて病気になったら終わりなので。
その辺が恐ろしいと思うんですけど、じやあ、どうしたら安心して働けるのか。大企業の正社員以外は全員が不安定な生活になっている。明日食うものもない状況におびえている人がたくさんいる。明日食うものありますか? 松本さん(笑)。
松本: いや、ないですよ、そんなの。あるわけない。でも、仲間だけは多いから、「おい、何か食わせろ」と言ったら何か食わしてくれるじゃないですか。
雨宮: 一度は会社に縛られることへの対抗として、フリーター的生き方がもてはやされた。でも、それが逆にフリーター個人主義みたいな形となって、企業のほうにうまく使われてしまって、それが小泉政権によってどんどん不安定化していって、本気で家がなくなるようなフリーターまで現れ出した。ここまで来たら、やっぱり最低限の安定求めますよね。とにかく餓死しないとか、家があるということを求めだしてる。生存権を求めているというか。そういうところまで現実が来てしまった。フリーター労組ができた動きは、そういう背景ですよね?
梶屋: ええ。フリーター労組の相談の中では、やっぱり非正規雇用の人の相談が非常に多くて、その中でも今目立っているのが、就職氷河期に就職できなくて非正規雇用になった人たち。ホットラインを他のユニオンの方と一緒にやった際に、「本当にもう食っていけない」という相談の電話もありました。例えば、地方自治体の下水処理場の下請け会社で働いていたんですが、全然賃金が違っていた挙句、いきなりクビになって、もうスポット派遣しかやる仕事がない。そこでは毎回訳のわからない300円が天引きされている。「それは違法なんでしょうか」とか、そういう相談があります。働いてる側は、賃金の払われ方が違法かどうかわからない。「おかしい」と思いながらも、そのまま仕事をしちゃう。「そういう人は結構いるんだな」という実感があります。
雨宮: やっぱり若い人が多いですか?
梶屋: フリーター労組の組合員自体は、平均年齢は30歳前後になると思います。
  ・・・第3章 続く。

 

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