カウンター 読書日記 『オールニートニッポン』(1)
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『オールニートニッポン』(1)
『オールニートニッポン』

1章 ニートになるのが健全だ(ネットラジオ、2006.10.27)

ゲストは以下の2人。

●月乃光司(41歳)(「こわれ者の祭典」代表)
1965年新潟県生まれ。高校時代から対人恐怖症・醜形恐怖症により不登校に。ひきこもり生活通算4年。24歳よりアルコール依存症になり、自殺未遂、精神病棟入院3回。27歳より酒を飲まない生き方を続ける。
ニート、ひきこもり、依存症体験をもとにした自作詩の朗読活動を、心身障害者のパフォーマンス・イベント「こわれ者の祭典」で行う。
●AKIRA(47歳)(作家・ミユージシャン・アーティスト)
1959年栃木県生まれ。82年にニューヨークに移住。奨学金を得てNYアカデミー・オブ・アートで学ぶ。その間、ドラッグの売人等も。88年、ヨーロッパに渡り、以降4年間、世界50カ国を放浪。画家、小説家、ミュージシャンと多彩に活躍。『COTTON100%』 (現代書林)他、著書多数。
*************

雨宮: 今日は、豪華な、ちょっと変わったゲストの方お2人に来ていただいています。AKIRAさんと月乃光司さんです。AKIRAさんは、アーティストでミユージシャンで作家であり、月乃さんは、心身障害者パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」の代表です。

●何がしたいかわからなかった

AKIRA: 僕の場合は外こもり系のニートで、アメリカ、ヨーロッパで10年間ぐらい暮らして、そのほか50カ国ぐらい世界をずっと放浪しています。もう意地でも日本の主流には乗りたくないので、気が付けばもう47年間、ずっとアウトサイダーを続けています。

月乃: 私は心身障害者のパフォーマンス集団「こわれ者の祭典」というイベントに、「アルコール依存症ひきこもり自慢」というタイトルで出ています。いろいろな病気の人、摂食障害自慢とかニート自慢もいますけど、そのような人たちが自分の負い目をパフォーマンスと体験談でお届けするイベントでして……。今、私41歳なんですけど、「ニート」っていう言葉は最近の言葉でしょう?

雨宮: ええ。

月乃: だけど、私、20代の大半は働いていないし、職業訓練も受けていなかったんで、今考えると、「結構ニート期間長かったな」みたいな・・


・・と始まる鼎談を先ず紹介していこうと思う。
読みながら、気になってマーキングした部分を引用していくことから始めます。・・・。
 

  以下、引用。***********
・・・
AKIRA: 両方あるよね。

雨宮: ですね。雇用形態が根本的に変化したということはすごく大きいと思います、私は。

月乃: そうですね。いわゆる派遣タイプみたいにして。

雨宮: はい。90年代中盤から一気に変わって、日経連が、もう正社員なんかは採らない、大部分は使い捨てでいいというふうにしたわけじゃないですか。そのことによって100社受けても受からないというのが当たり前になってきた。それをこの1~2年で「ニート」とまとめて、「駄目なやつ」とか「だらしない」というのはとんでもない話。だらしないとか、やる気ないとか、能力がないっていう問題ではないと思うんです、全然。

月乃: 仕事したくても、ニートになりたくなくても、なってしまうという人もかなりいる。

雨宮: 正社員になれないからフリーターをやってる人が多いじゃないですか。

AKIRA: 世界的情勢だと、もうワークシェアリングっていうのは当たり前になっていて、ヨーロッパでは、例えば、今まで夫が1として働いていて、奥さんは家の中で子育てとか家事をやっていた。それが今度は奥さんも働く。でも、1十1で2じゃなくて、0.75十0.75=で、2人で働いて1.5になる。そうすると家計も楽になるじゃない。1から1.5に増えるわけだから。
奥さんも、子育てってすごい閉塞感があって、ノイローゼになったり、虐待が起こることもあるけど、それも外に出ることによって緩和される。実際、ワークシェアリングになってから、「オランダの奇跡」と呼ばれる経済成長も起こった。
 サービス残業もないし、正社員とパートの悲惨な差別もない。世界の流れはそうなっているんだけど、そこら辺の★情報はあまり知らされてない。大人たちもそれを言わないから、今までの古い概念で、ずっと「ニート、ニート」と差別され続けている。でも、世界的に見れば当たり前のことなんで、そういう余計なことで悩む必要はないと思うんだよね。

雨宮: そう。だから、本人の責任じゃなくてかなり社会が悪い、なのに社会側は隠ぺいしている。それで、「個人の責任だ」と、矮小化しようとしていること自体が間違っている。「自分のせいだ」と思ってしまうのは、その罠にはまってるなと思うんですよね。

月乃: もう1つのタイプ的に、さっき「心の問題でしょうか?」というのがあった。私も今もかつてもそうだったけど、人と会うとすごい緊張する。対人緊張とか、そういうので社会に飛び立ちにくいタイプみたいな人もいる。「会社の面接に行きたいけど行けない」とかね。
 ひきこもりと、かぶるんでしょうけど。そういう2つの構造があるような気がします。働きたくてもそうならざるを得ない人と、そもそも自分のサイドでは働きたいと思っても、まず外に出るのができにくい人。私は完全にそっちのタイプだったんですけど、ひきこもり系二-トと社会的ニートと2つあるような気がしますね。

AKIRA: うん。今の社会のシステム自体が、(人と)競争させるように出会わせるから。1人1人の人間の出会いとしては、★最悪な出会いの仕方しか用意されてないんですよ。
 それで、社会的な日本の物差しは、「絶対唯一のルール」と、おれたちはずっと思い込まされてきたけど、それ、★実は世界に全然通用しないの。おれ50カ国回っても、★日本の物差しが通用する国なんか一国もなかったから。
 それを、さもありがたそうに教えられてきたという、まずその呪縛から逃れるっていうこと。それで、その社会が決めたルールはものすごい怪物で、絶対勝てないように見させられてるけど、それ自体が幻覚であって、視点を変えて、その怪物の後ろに回り込むと、実はもうすごいちゃっちい張りぼてであったりするわけね。

月乃: ああ、わかります。

AKIRA: たくさん旅をしながら、いろいろな人の立場になりながら、自分のイマジネーションを羽ばたかせながら、視点を移動させていくと、「だまされてた」というのに気付く。

月乃: わかります。私、実は★素晴らしいお父様がいてですね(笑)。父は駄目なところと立派なところがあって、このインターネットラジオ聴いてないからいいですけど、家庭人としては結構問題があったんですけど、企業人としては、いい大学出て、1つの企業を定年まで勤め上げた人なんですわ。だから、私が子どものころとか、グラフ描いて見せてね。★「高校卒業の初任給と大学卒業の初任給がこのぐらいの差で……」。

雨宮: お父さん、それやったんですか?

月乃: おれの目の前でこうやって絵描いてくれましたもん。

雨宮: え!嫌なお父さんっていうか……。ちょっと、何か刺しちゃうかもしれないですね、そういうお父さんって。

月乃: そう(笑)。だから、私は刺すことを、父でなくて自分にいったわけ。

雨宮: 今、小学校、中学校、高校でも、「フリーターにならない教育」がされてるじゃないですか。あれ高校生に聞くと、ベネッセとか企業が来て、「生涯賃金がこれだけ違う」と。そんなことを日常的にやられてると、精神的にきついと思うんですよね。そういう高3の人が卒業しても、正社員の口がどっと増えるわけではない。いくら「景気回復」と言われても、非正規雇用はどんどん増えている。それなのに「フリーターにならない教育」を受けた子どもたちがフリーターになっちゃったときの絶望は、自分たちの比じゃないと思う。・・・
  (続く)
 

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