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再び、『間脳幻想』を読む。 (2)
藤原: 大変な仕掛けですね。ホルモンのようなすごい威力をもった、情報システムのCPU(中央制御製置)であるためには、視床下部は至高のデザインで組み立てられているわけだ。

藤井: なにしろ、人間の体に加えられた刺激が神経インパルスの形で、全部視床下部に集まるわけだから、ものすごい機能です。
 人間の五感と言われるものを総て統括しているだけでなく、感情もこの視床下部がコントロールしていて、外部からの情報を整理して大脳に問い合わせ、大脳が判断してフィードバックしてきたものを、次には、脳下垂体を経由したホルモン系の命令系統を使い、副腎に対策の実施を指令する訳で、その時に活躍するのが有名なACTHです。
 このホルモンは消炎症性ホルモン群に属していて、ACTHというのは★促コーチゾン分泌ホルモンの頭文字を集めたものです。

藤原::  今の説明によると、脳下垂体から分泌されるのは伝令ホルモンですね。

藤井: その通りで、まさに伝令ホルモンと名づけられています。脳下垂体が視床下部からの命令によって、副腎の活動をうながすための★伝令ホルモンとしてACTHを血液中に分泌するのだけれど、伝令とは言え、これは比較的ゆっくりとした伝令です。
 緊急連絡は神経系統を使うが、確実な指令はホルモンをメッセンジャーに使った方が良い。外務省を例にとれば、緊急連絡に無線による外交電報を使うと共に、詳しい指令用に外交嚢を持ったクーリエを活用するのと同じです。外交電報だと、どうしても暗号を解読される恐れが多いので、余り詳細な指令はできない。そこでクーリエと呼ばれる使者を利用するのが、外交における公式の手続きになっています。
 政治において最も精巧なメカニズムが外交システムだという点で、外務省はどうしても脳のシステムを真似せざるを得ないが、本物の脳が、ストレスに対して情報伝達回路として、複数の系統を持っているというのは、素晴らしいメカニズムだな。

藤原: 伝令ホルモンのACTHが副腎にメッセージを伝えてコーチゾンの分泌を促進させるわけだけど、副腎が分泌するコーチゾンの正体と働きについて、もう少し具体的に説明してもらえませんか。

藤井:  一般に、消炎性ホルモンと呼ばれるコーチゾンは、グルコ・コーチコイド群に属しており、副腎がビタミンCの助けを借りて、血液中のコレステロールから加工して作られているのです。
 ストレスとコーチゾンは表裏一体の関係にあり、コーチゾンはストレスを軽減する作用をします。臨床的な観察がコーチゾン発見をもたらしたのでして、それはリューマチ患者の女性が妊娠期間中には症状が消え、出産後には再びリューマチが再発したので、妊婦の血液の中にはリューマチを消すものがある、ということで調べたら、それがコーチゾンだったわけです。

藤原:  コーチゾンを作る副腎は、間脳と同じように、非常に小さな臓器だけれど、重要な役割を果たしていて、しかも、体全体のホルモンのバランスに関係している。特に、★性ホルモンは予想外なことに副腎が大本だそうですね。

藤井:  一般には、性ホルモンは男女とも性器が生産していると考える人が多いようだが、実は、大部分を副腎皮質が作っているというのが正解です。
 大体、副腎は一九〇一年に高峰譲吉博士がアドレナリンを発見して以来有名だが、アドレナリンは人間が危険にさらされて不安になったり、心配したりする時に、髄質から分泌されるホルモンで、心臓がドキドキしたり、息遣いが荒くなったり、という症状をもたらします。副腎の皮質は外中内の三層に分かれていて、外層は水分や塩分を調節する鉱質ホルモンを分泌し、中層は糖質ホルモンの分泌をする。
 そして、有名な性ホルモンの分泌が内層の分担になっており、僅か九グラムしか無いのに、副腎は生命活動にとってものすごい重要性を果たしている。それに、★面白いのは、副腎ホルモンは明け方に最低になる体温が、夜明けと共に上昇する時に血液中にほとばしり出るのであり、二四時間にわたり平均的に分布するのではないこと。
 だから、副腎ホルモンの濃度が最高になることによって、人は★朝の快適な目覚めを手に入れることができるのかもしれません。
藤原: 逆に言うと、血液中の副腎ホルモンの濃度を測定する場合、一日のいつ頃に測ったかが大切で、単なる計測値というだけでは、大して意味がない、と考えていいのですか。

藤井:  そうです。また、副腎皮質ホルモンの寿命は短くて、三〇分くらいで消えてしまうのです。

藤原: 血液中のホルモン濃度が一定ではなくて、時間によって違う数値が測定できるという事実からすると、病気に対しての身体の抵抗力も、一日の時刻によって強弱の差がある、と理解して良いのですか。

藤井:  これから段々とそう言った問題が明らかにされるようになると思うが、朝の方が抵抗が大きくて、病気になりにくいのは確かだな。だから、病気になりにくい朝にひいた風邪は、夕方に引いた風邪よりも治りにくいし、致命的な度合いが大きいと言えます。

藤原 ボディ・タイムとの関係で、いろいろと興味深いことが分かるようになりそうですね。それに、副腎に異常があると、感覚が鋭敏になると言うが、ホルモン恚感覚の関係というのも、時刻差の問題と同じように、興味深いテーマになりそうですね。
 雄鶏が夜明けにトキを告げるのもホルモンのせいだと思うが、光とホルモンの関係とか、重力波や電確波とホルモンの関係も段々と明らかになるでしょうね。

藤井:  私もそう思います。光や電力が一種のストレッサーとして作用すれば、当然、ホルモン分泌と関係するはずです。
 大体、副腎皮質は三〇種余りのホルモンを作っているし、その分泌が少なくなることによって感覚が鋭敏になり、その良い例が★アジソン病の患者です。この病気は他人には聴きとれないほどの小さな音にも過敏になり、音を聴きとる感度は確かに高まるのです。
 ところが、音を聴き分ける能力は低下し、★総てが騒々しく聞こえて、イライラしやすくなるのだが、ことによると時刻差があるのかもしれません。
 また、精神分裂症の患者で、分裂の症状が強まると、芸術的に素晴らしい能力を発揮するが、治療によって精神が安定すると、実に凡庸な作品しか作れない人がよくある。逆に言うならば、★優れた芸術家には分裂気味の人が多いというのも、ホルモン分泌と深い関係が参ることを意味しています。
 満月になると犯罪者も増えるが、中天にかかる満月の下で傑作をものする絵描きや詩人もいるという話もよく耳にします。
 バイオリズムが人間だけでなく、生物全体を支配していることは、神話だけでなく、生物学的な野外観察の結果も示しており、生物がマクロコスモスである宇宙に共鳴しているということです。

●バイオリズムとホルモン

藤原:  自然のリズムが生命体に脈動のパターンを与え、惑星の動きに対して共振しているのは、生命体を構成している水の属性に他ならない。水の持つ共振性は、おそらく水素と酸素の原子が持っている波動合成に関係しているのだろうが、人間の内臓も総て水のバリエーションだから、流動体としての位相が生理現象の基本になっているに違いない。だから、時間によって病気への反応度が違ってくることを詳しく調べて、バイオリズムと副腎ホルモンとの相関をシステム化したら、面白い結果が出そうですね。
サイクルという点でみると、肉体的な周期が二十三日で、感情の起伏が二八日の周期性そして知性のリズムが三十三日のサイクルを持っているという事実の背景には、先生が説明した、天文学的な惑星における位相関係が副腎ホルモンに強く影響していることが明白に、読みとれるはずだと思うのですが。

藤井: バイオリズムはドイツの医者のフリーズが一八八七年にみつけたものです。勇気とか耐久力といった男性的な活力は、二三日の周期を持ち、感受性や直観力といった女性的な要素は二八
日のリズムで繰り返し、この二つのサイクルは細胞自体が内包している、という考えに基づいていました。
フリーズ博士はフロイド先生の親友でもあり、ウィーン大学の心理学の教授だったスオボダ先生と協力しながら、患者たちの発病サイクルが生命のリズムと密接に結びついているという事実を、カルテの記録ではっきり確認した。特に、鼻の粘膜の反応が、ノイローゼ症状や性的異常をもたらすと主張し、これがフロイドに強烈な影響を与えたのです。
 月経という最も分かり易い生理現象が、規則正しい周期性を持ち、しかも、心理的に大きな威力を発揮する事実が明らかになった以上、フロイドがフリーズ理論に傾倒したのも当然です。

藤原: 月の影響力が人間の体調を支配するという現象が例として最も分かりやすい。特に、月経の場合は、旧石器時代以前から、月の満ち欠けと結びつけていただろうし、動物の行動も月の変化と関係があることを、体験的に分かっていたはずです。だから古代の人は陰暦を尺度に使ったのだし、人間の内的エナルギーの周期を月齢と結びつけるのが、一番実感を伴って理解できたのだと思うのですが、どんなものでしょうか。

藤井: そうとも言えないな。むしろ、人間の生理面では、日周変化の方が基本で、睡眠のサイクルが夜の訪れによる二四時間性だということは、月経以上に分かりやすい。
 一日という意味のサーカディアン・リズムは、古代人でも簡単に理解ができただけでなく、人間の生活のリズムが一日の単位で成り立っていた。夜がくれば眠くなることや、約八時間眠ったあとで朝になって目覚めると空腹感があるし、明るさの中で活動の気がみなぎったはずです。
 だから、体温や血圧だけでなく、脈搏とか食欲などを通じて、人間は大昔から、一日を基本単位にしてきたし、近代になると、血糖値、副腎皮質ホルモン、細胞分裂も総て日周期で動いていることが明らかになっています。

藤原:  一日とか一カ月という周期性が太陽や月と関係し、それが生理現象に大きな影響を与えていることは明白ですが、週単位の周期性との関係はどうですか。

藤井:  一週間という七日単位の周期は、一般的には、ヘブライ人の暦法だ、と言われている。しかし、むしろ、バビロン王国を築いた★カルディア人のものだった、と言うべきでしょう。
 遊牧民族のカルディア人は星を観測して宇宙の神秘を知る努力をしたし、占星術を発展させている。だが、臨床医学的な観察によると、★病気の症状が七日単位で変化することが知られているし、アレルギー性の病気にも似たような周期性が見られます。ことによると、この周期は惑星に支配されているのかもしれないし、逆に、カルディア人たちは健康上のリズムを天球儀上の星の組み合わせと結びつけて考えた可能性もあります。
しかし、現在の医学というのは、作用反作用のシステムであり、異常があれば薬を飲んで病状が現われるのを抑えこんでしまい、医者が病気の周期性とつき合うようなシステムになっていないから、週単位の変化はなかなか見つけにくい。
 それでも、そういった努力を一番やれるのが★精神病の領域で、うつ病とか分裂症などの治療には周期性のアプローチが非常に有効です。
藤原: 満月の時には狂気が発生して交通事故が多くなったり、殺人事件が多発すると言うし、狼男の伝説に有るように、動物時代の本能が甦ると言われて、月と人間の精神活動には密接な関係が有りそうだが、ホルモンの分泌と関係しているということになると、一番占い脳である副腎と言うことになるのですか。

藤井: 副腎よりは、むしろ、生体を構成している細胞内の体液の方が、月の引力の影響を直接に受けるのではないですか。
 なぜなら、満月の時に海が満潮になるのと★同じ現象が、個々の細胞レベルで当然起こっていて、長大な分子が集まって出来ているタンパク質に影響を与えることになる。すると、★タンパク質の集合体である組織や器官は、それぞれの特性や役割に応じて、さまざまな反応をして、それが人体に異常効果を発生させるであろうことは予想できます。
 しかし、仮に細胞レベルにおいて引力などの宇宙レベルでの影響力が有ると考えるなら、引力よりは、むしろ★磁力の方がより大きな支配力を持つはずです。
  
 
 *文中の★印は引用者の都合によるものです。
  ご諒解願います。  
 

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