カウンター 読書日記 再び、『間脳幻想』を読む。
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再び、『間脳幻想』を読む。
 ●今回は、第二部 間脳機能と実存感覚 のうち、

 ★生命の中心「視床下部」と「副腎」 と題した一章を紹介する。

  氾濫する出版物が戯言に等しく感じるほどの会話★智慧の交錯をどうぞ。

 

 ****************
 
●生命の中心″視床下部と副腎″

藤井: 間脳は終脳が包みこんでいて、解剖学的に見た間脳の位置は、脊髄と脳髄を結びつける脳幹の最京都にあります。また、大脳には考えたり理解したりする新皮質と大脳核があるし、感情や本能的なものとより結びつきの強い古皮質がある。
 この古皮質は間脳の皮質であると考えてもよく、大脳の辺縁系を構成しているが、古皮質と新皮質が哺乳類の脳の実体に相当している。なぜならば、下等脊椎動物にはこの皮質と呼ばれるものが無いからです。

藤原: 新皮質については、運動、視覚、思考、言語、認識などの重要な機能を司っていると知られているが、大脳核というのはどんな機能をしているのですか。

藤井: 主として運動調節に関与している立一爾われています。しかし、脳の機能は、それぞれが単独で、ある分野を絶対支配しているわけではなくて、複雑に協同作業をしている。
 ただ、大脳核が損傷すると、ある種の運動面での機能マヒが起こったり四肢の痙草加起きるので、それから機能予測をするわけです。

藤原: 一番分かりづらくて混乱するのは、中脳と間脳の関係で、しかも、間脳と視床下部が入り乱れて登場するために分からなくなってしまうのだが、どのように使い分けたらいいのですか。いろんな本を読むと、著者によって用語が好きなように用いられていて、定義もはっきりしていないという印象を持つのですが・・・:。

藤井: 医学的にも、明確な定義づけが行なわれていないというのが木当のところで、間脳に関しての用語法は人によって差があり、微妙なくい違いがある。
 ただ、スイスのウオルター・ヘスが一九四九年にノーベル賞をもらってから、間脳は機能的に驚くべき働きをする視床下部の面が強調され、人体の情報センターとしての役割が、大いに評価されている。フロイド流に言うと、潜在意識の窓口が間脳に他ならないが、医学や生理学は奇妙な学問で、間接証明や消去法を余り採用せず、専ら直接証明中心主義でこり固まっていて、解剖や実験のしやすいケースを中心に、ドグマが成立してしまうのです。

藤原: だけど、ドグマだったら勝手にこういうものだと決めつけたものであり、ワトソン・クリックの<セントラル・ドグマ>の運命と同じでヽ短期的な有効性しか持ち合わせないかもしれな。
 長い目で見たらセオリー(理論)だって短命なのだから、ドグマなんて雑巾と同じで使ってポイで良いのです。ところで、間脳の働きについてですが。

藤井: これまたドグマになるかもしれないが、ケスとフーの仲間で神経生理学者ポール・マクリーンの大脳辺緑系理論が、分かり易いだけでなく実験データからも、説得力が一番あるようです。
 彼は皮質基底部と脳幹の間に位置する間脳全体を辺緑系と呼び、その中に視束と視床下部も含めてしまうが、それは彼なりの理由があるし、辺緑系理論の旗頭が主張することだから、彼の説明に従うことにしましょう。
 マクリーンによると、視床下部と辺緑皮質を結ぶ神経繊維には三つの回路がある(*217図=略)。
 一番目の扁桃体に繋がる繊維束は、自己保存のための感情や行動に関連しており、摂食、戦闘、それに怒りや怖れといった反応がここでコントロールされている。
 二番目の中隔に結びついビいる繊維束は、社交性や種の保存に関係するところでヽそれに関係した表情や感情がこの部分でいろいろと調整されているようです。

藤原: 種の保存というと生殖作用が関係するわけで、媚びたり微笑んだりするわけですね。

藤井: ウインクもするだろうし呼吸も乱れるでしょうね。また、自己保存に関係した扁桃体の機能はノルアドレナリンの分泌が決め于であ・り、生殖や快感を司る中隔に関しては、ドーパミンの分泌によって決定づけられている。
 この上位部と下位部が二つの異なった胴内ホルモンによってコントロールされている事実は、脳の機能だけでなくて進化のメカニズムを知る上で、非常に重要なことを物語っているのです。

藤原: ドーパミンは哺乳類のなかでも特にヒト科の勤物の存在そのものを、決定づけていると言う意味ですね。
 逆に言うと、ドーパミンの存在によってヒトが万物の霊長だと言って、大きな顔も出来るわけで、ドhハミン様々と言える。

藤井: 精神分裂はドーパミンの過剰分泌から・来るという「ドーパミン仮説」からしても、ドーパミンについてよりよく知ることがク心を持ち快感を大きな生存因子にしている人間について、人間であることの意味を知る鍵になるわけです。
 一番よく知られているドーパミンと関係した病気はパーキンソン病でして、これは精神分裂とは逆にドーパミンの不足によるもので、一種の麻痺症状としての運動機能の障害を伴い、震えがきたり筋肉硬直が現われます。しかし、現在における脳内ホルモンの最大の謎のひとつがドーパミンであり、果たして、ドーパミンがエンドルフィンを相殺するのか、それとも相乗効果を発揮するのかを明らかにしていくところに、これからのエキサイティングなテーマがあると思う。★特に重要なことは、ドーパミンのバランスがとれた分泌であり、ドーパミンが快感をもたらせ感情が豊かになるからといって過剰に分泌したのでは、個体が狂うだけでなく、文明も狂ってしまいます。しかも、負のフイードバックにおけるドーパミンがストレスの面でエンドルフインとどう関係するようなメカニズムかおるのかが、間脳の謎でもあるわけです。
 それはまた、上下の二つの領域に分けてドーパミンとノルアドレナリンを区分している所が、嗅覚をコントロールしている嗅球によって占められていることにも関係する。
 と言うのは、視床下部から嗅覚器官を迂回して、前視床核から嗎蝗絆回転を経由して新皮質の前頭連合野に繋がる第三の繊維束の存在が物語る事実、すなわち、★嗅覚から視覚に重点が移ったことにより、霊長類が他の哺乳類から★大飛躍をした事実の意味が重要になるのです。
 この前視床核のチャネルが結びつく★前頭連合野は、熟考、予見、創造性、直観といった、きわめて高度な人間的な営みを司っているわけで、この部分を機能的にコントロールしているドーパミンを、いかに精神力において調整するかが、古来からの★座禅、ヨガ、観想などといったプロセスを持つ瞑想法の、究極的な課題であったと言えそうです。
 脳の中にはワニとウマとヒトが共存しているが、ヒトの領域には、未だ活躍の余地が残っているとでも言えましょうか。
藤原:  ということは、嗅覚を殺して視覚に重点を移すことが、瞑想を効果的に行なう秘訣だということになる。しかも、視覚は可視光線として眼球を通じて届くものだけでなく、眼が識別できる可視光線よりも波長の短い、X線やガンマー線あるいはそれ以下の宇宙線に感応するメカニズムがこの辺に分布し、それがドーパミンの分泌と結びついているのかもしれない。
 そうなると、素粒子よりも小さな存在の問題にたどりついている、物理学の最先端の領域と同じで、今のところでは、ブラックボックスになってしまいますね。

藤井:  それでも、ここ10年間で、それまでブラックボックスと呼ばれて来た脳の問題は、脳内ヘプチドと呼ばれるホルモンとの関係で、かなりグレイボックスになったことは確かです。
 三つのチャネルの分岐点に位置する視床下部は機能的にみて最も大切だと思うので、私は視床下部を間脳と呼んでいるわけです。

藤原:  情動を支配している辺縁系を、便宜上、間脳と呼んでもいいわけですね。

藤井:  便宜上は十分でしょう。また、辺縁系独自の嗅覚を司る嗅球と海馬と呼ぶ記憶の主みたいな器官は、学習や記憶を蓄える所と考えられている。しかし、脳に情報がすりこまれて記憶されるメカニズムに関しては、未だ多くの謎に包まれているのです。
 ところで、視床下部の機能は生命活動のほとんどを握っており、いわゆる、脳死と呼ばれるものは、視床下部が機能しなくなったことにより、人体における電気作用と化学的な分泌作用がストップしたことを指します。
 ★視床下部が直接コントロールしていないのは、心臓の脈動、血圧、それに、自発的な呼吸作用くらいのもので、その他の生体機能はこの小指大のジョウゴ型器官が全部指令しているのだから驚くべきです。★命の親とは視床下部のことを指して言うべきでしょうね。

藤原: 小指大とは、また実に小さいですね。

藤井: 小さくとも人間に生命力を与えるブラックボックスでして、すごい威力を持つのです。そして、視床下部の外側の部分は副交感神経系の働きをし、内側の部分は交感神経として、興奮と結びついた働きをしており、しかも、下底部には内分泌系をコントロールする脳下垂体が吊り下がっている(218図=略)。
 この下垂体には前葉と後葉があり、後葉は視床下部からの神経繊維の軸索が来ていて、脳下垂体前葉が分泌する★ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)、成長ホルモン、性腺刺激ホルモンといったいろいろなホルモンを分泌させるために、トリガーになるホルモンを分泌します。
 少しややこしいかもしれないが、一種の二重の安全装置が有るという意味で、視床下部のメカニズムは神技ともいえる内容を持っているのです。
  

 *文中の★印は引用者の都合によるものです。
  ご諒解願います。
 

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