カウンター 読書日記 「模倣呪術」がエイズを産んだ?
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「模倣呪術」がエイズを産んだ?
 *前回、『匂いのエロティシズム』から、次のように引用した。

 *****************
 麝香(じゃこう)がどのような経緯で発見されたかはいまだに謎であるが、動物の匂いを香料として保存することは不可能だったに違いない。
 「動物の精力を媚薬として取り入れようとする場合、その匂いを使うのではなく、睾丸や陰茎といったからだの一部分であることがほとんどだった。・・・要するに精力の強い動物の睾丸を食べれば精がつくだろうというような発想である。」
 *****************
 

  この所謂「模倣呪術」が生んだ(可能性が否定できない)、「悲劇」について是非書いておきたい。

 拠り所は、畑中正一著 『現代ウイルス事情』ーインフルエンザからエイズまで
             (1992.4.20 岩波新書)
 

  先ず、著者紹介から。
 畑中   正一
 ハタナカ・マサカズ
 1933年 大阪生れ 
 1958年 京大・医学部卒 
 専攻ー基礎医学
 現在(1992年時点)ー京都大学ウイルス研究所所長 
 
 副題の「インフルエンザからエイズまで」が上記「模倣呪術」との関連でこの記事の主題。

  第七章 エイズの探究ーアフリカ起源か、欧米の人工産物か。 より引用する。

 「・・・さらに驚区べき実態が最近明らかにされた。第一次大戦が終わった頃から欧米の医学界では、
 若い男性の睾丸を老人に異色すると若返ると真剣に考えられた時代があった。
  このためたくさんの高齢者にこうした手術が施された記録が残っているが、なにしろ不老長寿を求める人数にくらべてドナー(提供者)の数に限りがある。そこで外科医は類人猿や猿の睾丸を使用し始めた。とくにチンパンジーの睾丸が愛用されたのは人間に近いことのほかに、睾丸がことのほか巨大で印象深いものがあったからに違いない。チンパンジーから一物を取り出し、スライスして男性の下腹部や陰嚢に移植したのである。  
 このような治療法は、1935年に男性の性ホルモンであるテストステロンが化学的に合成できるようになったので、次第に衰えていったと思うが、完全に消滅したのがいつなのかは明らかではない。言えることは、チンパンジーの睾丸と一緒にエイズのウイルスが人間に入り込めるに十分な機会を与えたことである。

 こうした観察の結果を総合すると、今のエイズは人間が引き起こした人工の病気である可能性が高まってきた。 
 
 当時の資料が残っておれば、今では「ポリメラーゼ連鎖反応」(PCR)と呼ぶ特別な方法で、エイズウイルスが入り込んだかどうかをテストすることができる。
 現在のところまちがいなくエイズの抗体が確認できているのは、1959年に死んだマンチェスターの船員の血液と、ザイールに保存されている1959年の血液である。どうしてそれ以前には抗体が見つからないのは、依然として不明である。」・・ 以下略
 
 以上、『匂いのエロティシズム』から寄り道になったが、畑中正一著・『現代ウイルス事情』のほんのさわりを紹介した。

 さまざまな原因説が飛び交い、紆余曲折はあったものの、その後の研究の進展の経過は、「1998年になって、アフリカ人のHIV抗体陽性の血漿からHIV遺伝子の増幅分離して塩基配列を決定することが成功して、このことからHIVが1940年代あたりにサルからヒトに感染したのであろうことがほぼまちがいないのではないか」という共通認識の段階に至っている。
 現在、エイズウイルスはHIV(Human Immunodeficiency Virus)と呼称を統一している。ヒト免疫不全ウイルスである。日本語ではHIV/エイズと表記する。


 同著者による、エイズに関するより専門的な著作としては、『エイズ』(1999年 共立出版刊)がある。
  

 
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